意味
「助兵衛(すけべえ)」とは、性的なことに関心が強く、好色な様子やそういう人を指す言葉です。
名詞のほか、「助兵衛な人」「助兵衛そうな顔つき」のように人や物腰の様子を表す形容動詞としても使われます。
多くは、からかいや軽い非難の気持ちを込めて使います。
語源・由来
「助兵衛」は、意味も読みも「助平(すけべえ)」と同じ言葉で、使う漢字が違うだけの表記です。
「助平」の「すけ」は、もとは「好き」ということばが変化してできたとされ、それを擬人化するように「兵衛」を付けて、色事を好む人やその性質を指す言葉になったとみられています。
使い方・例文
「助兵衛」はくだけた響きを持つ言い方で、日常の会話や軽い冗談では使われますが、改まった場や目上の相手には使いません。
- 彼は場の空気も読まず、助兵衛な冗談ばかり言って場をしらけさせた。
- あの人は助兵衛そうな目つきで、こちらをじろじろ見ていた。
- 祖父は昔から助兵衛な話が好きで、孫たちに呆れられている。
類義語・関連語
この言葉と同様に、色事を好む性質やそういう人を表す言葉には、次のようなものがあります。
- 好色(こうしょく):
色事を強く好むこと、またその性質。 - 色好み(いろごのみ):
恋愛や色事を好むこと、またそのような人。 - 好き者(すきもの):
色事を好む人。
英語表現
英語にも、性的なことを好む性質を表す言葉があります。
lecherous
好色で、性的な下心を隠さない人や様子を表す形容詞。
He gave her a lecherous look.
(彼は助兵衛な目つきで彼女を見た。)
「助兵衛」も「呑兵衛」も、性質を人名に見立てた語
酒が好きでよく飲む人を指す「呑兵衛(のんべえ)」も、「助兵衛」と同じ仕組みの言葉です。
「呑む」に「兵衛」を付け、酒好きな人を人名のように呼んだ語です。
「助平」の「べい」もこの「兵衛」にあたり、「助兵衛」はその部分を漢字でそのまま書き表した表記です。


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