二字熟語

鈍間

(のろま)

動作や頭の働きがにぶいこと。また、そのような人をののしる語。

異形:野呂松/野呂間

3文字の言葉 / 「の」から始まる言葉
鈍間 ことば
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意味

「鈍間(のろま)」とは、体の動きや考えの巡りが鈍いことという意味です。
そのような性質を持つ人自身を指して使う場合もあり、相手を鈍い人間だと決めつける、辛辣な響きを持つ言葉です。

語源・由来

「鈍間」は、江戸時代の人形浄瑠璃で使われた道化人形「野呂間人形」に由来する言葉です。
寛文・延宝年間(1661〜1681年ごろ)、江戸の人形遣い・野呂松勘兵衛のろまつかんべえが、頭が平たく顔の青黒い、愚鈍な風貌の人形を使って滑稽な寸劇を演じたことに始まるといわれています。

頭の鈍そうなこの人形の姿と、それを操った人形遣いの名前が結びつき、動作や頭の働きがにぶい人を指す「のろま」という言葉が生まれたとされます。
「鈍間」のほか、その人形遣いの名にちなむ「野呂松」「野呂間」という当て字も使われます。

使い方・例文

話し言葉としてよく使われますが、面と向かって人に使うと強い侮辱になる点に注意が必要です。

  • そんな鈍間なことでは、いつまでも仕事が片づかない。
  • 彼はどこか鈍間で、皆に呼び名までつけられていた。
  • 電車を乗り間違えるとは、我ながら鈍間だと思う。

類義語・関連語

この言葉と同様に、動作がのろい人を表す言葉には、次のようなものがあります。

  • 愚図(ぐず):
    動作がのろく、決断力に乏しい人。ぐずぐずと不平を言う人を指すこともある。

「鈍間」と「愚図」の違い

どちらも動きの遅い人を表しますが、何の鈍さを中心にしているかが異なります。

語句中心となる特徴使われ方
鈍間
(のろま)
動作と頭の働き、両方の鈍さ人をののしる語として使う
愚図
(ぐず)
動作ののろさや決断の遅さ、不平がましさ動作や態度を評する語として使う

英語表現

slowpoke

動作がのろく、物事を進めるのが遅い人を指す、日常会話でよく使われる表現。

Hurry up, you slowpoke!
(急げよ、この鈍間!)

dimwit

頭の働きが鈍く、物分かりの悪い人を指す、ややきつい響きの表現。

Don’t be such a dimwit.
(そんな鈍間なまねはするな。)

「鈍間」のもとの野呂間人形は、今も佐渡で演じられる

「野呂間人形」は、人形浄瑠璃の合間に演じる間狂言あいきょうげん(= 幕間の寸劇)に使われた、江戸生まれの道化人形です。
しかし、正徳5年(1715年)の『国性爺合戦こくせんやかっせん』の上演からは外され、劇場からは次第に姿を消していきました。

一方、享保年間(1716〜1736年ごろ)に佐渡へ伝わった野呂間人形は、今も新潟県佐渡市で郷土芸能として演じられています。
語り物の説経節に合わせて操る説経人形せっきょうにんぎょうの芝居の間狂言として、江戸で生まれた道化人形の芝居を今日まで伝えています。

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