意味
「屋上屋を架す(おくじょうおくをかす)」とは、すでにあるものに同じようなものを重ねて、むだなことをするという意味です。
- 屋上(おくじょう):屋根の上。
- 架す(かす):かける。上に渡して設ける。
語源・由来
この言葉は、屋根の上にもう一つ屋根をかけても何の役にも立たない、という光景から生まれたたとえです。
「屋下に屋を架す(おっかにおくをかす)」という形もあります。
「屋下架屋(屋下に屋を架す)」と同じ形の句は、中国の『顔氏家訓』(= 顔之推が子孫のために書いた家の教え)の序致篇にある、次の一節に見えます。
魏、晉已來、所著諸子、理重事複、遞相模斅、猶屋下架屋、牀上施牀耳。
(魏・晋の時代以来、書かれた諸子の書は、道理も内容も重なり合い、たがいに真似をしており、ちょうど屋根の下に屋根をかけ、寝台の上に寝台を置くようなものだ。)
使い方・例文
「屋上屋を架する」のように、「する」の形でも使います。
- すでに同じ内容の報告書があるのに、似た資料を作るのは屋上屋を架すことになる。
- この規則は、既存の決まりと重なっており、屋上屋を架すようなものだと感じた。
- 似た展示をもう一つ設けても屋上屋を架すだけだと、委員が指摘した。
類義語・関連語
むだな手間をかけるという点で近い語です。
- 月夜に提灯(つきよにちょうちん):
明るい月夜に提灯をともす、むだなことのたとえ。 - 骨折り損のくたびれ儲け(ほねおりぞんのくたびれもうけ):
苦労しても得るものがないこと。

コメント