意味
「雪上に霜を加う(せつじょうにしもをくわう)」とは、すでに十分にある上に、さらに同じようなものを加えるという意味のたとえです。
よい意味にも悪い意味にも使います。
悪い意味では、災いや不幸が重なることや、無用なものを重ねることをたとえます。
- 雪上(せつじょう):雪の上。
- 加う(くわう):「加える」にあたる古い言い方。
語源・由来
この言葉は、禅宗(= 座禅を中心とする仏教の宗派)の書物に見える「雪上加霜」を、訓読した形です。
『景徳伝灯録』(= 禅僧の言葉や系譜を集めた書物)の巻十九に見え、『碧巌録』(= 禅の問答を集めた書物)の第四則にもこの句が出てきます。
雪が積もった上に、さらに霜が降りる。
その重なりを、すでにあるものの上にまた同じものが加わるさまとして使ったのが、この言葉です。
使い方・例文
- 失業した直後に大病まで重なり、まさに雪上に霜を加う状況だった。
- 十分に長い説明へさらに資料を足すのは、雪上に霜を加うようなものだ。
- 不況のさなかに増税が決まり、家計には雪上に霜を加う痛手となった。
類義語・関連語
悪いことの重なり、無用なものの重なりを言う語です。
「雪上に霜を加う」と類義語の違い
泣きっ面に蜂は、悪いことが重なる場面だけに使います。
屋上屋を架すは、無用なものを重ねる場面に使います。
雪上に霜を加うは、悪いことが重なる場面にも、無用なものを重ねる場面にも使えます。


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