四字熟語 故事成語

城狐社鼠

(じょうこしゃそ)

主君の近くにいるために、なかなか取り除けない悪い家臣。


7文字の言葉 / 「し・じ」から始まる言葉
城狐社鼠 ことば
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意味

「城狐社鼠(じょうこしゃそ)」とは、君主のそばに仕えている、よこしまな家来という意味です。
また、そうした家来がなかなか取り除けないことのたとえにも使います。
広く、攻められることのない安全な場所に身を置いて、悪事をはたらく者を指すこともあります。

  • 城狐(じょうこ):城にすむキツネ。
  • 社鼠(しゃそ):神をまつる社やしろにすむネズミ。

語源・由来

城にすむキツネや社やしろにすむネズミを追い払おうとすれば、城や社やしろまで壊さなければならず、たやすく手を下せないことから生まれた言葉です。
中国の歴史書『晋書しんじょ』の謝鯤しゃこん伝に、この言葉が出てきます。
将軍の王敦おうとんは、朝廷に背こうとしていたとき、天子のそばにいる劉隗りゅうかいを除きたいと言い出し、部下の謝鯤に意見を求めました。
次の一節が、そのやりとりです。

敦謂鯤曰:「劉隗奸邪,將危社稷。吾欲除君側之惡,匡主濟時,何如?」對曰:「隗誠始禍,然城狐社鼠也。」
(王敦が謝鯤に言った。「劉隗は悪がしこく、国を危うくしようとしている。わたしは君主のそばの悪人を除いて、主君を正し世を救いたいが、どうか」。謝鯤は答えた。「劉隗は確かに災いのもとです。しかし、城のキツネ、社のネズミのようなものです」)

劉隗は天子のそばにいるので、うかつに手を出せない相手だ、という答えです。

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使い方・例文

  • 社長の側近に城狐社鼠がいては、会社の改革は進まない。
  • 王に気に入られた城狐社鼠のせいで、忠臣の進言が届かなかった。
  • 理事長に取り入った城狐社鼠を退けようと、若手の職員が声を上げた。

「城狐社鼠」と答えた謝鯤のその後

謝鯤の答えに王敦は怒り、謝鯤を都の外の豫章よしょうの太守たいしゅ(= 郡の長官)に出しました。
それでも王敦は謝鯤の名声を頼りにして手元にとどめ、都へ攻め上るのに無理に同行させます。
都に入った王敦は、周顗しゅうぎと戴若思たいじゃくしを捕らえさせました。
周顗と親しかった謝鯤は、それを聞いて、自分の身を失ったかのように驚き悲しんだと伝えられます。
のちに豫章へ赴いた謝鯤は、清く引き締まった政治を行って人々に慕われ、43歳で在任中に亡くなりました。

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