十二支の最初の動物であり、古来より「子孫繁栄」や「商売繁盛」の縁起物として親しまれてきた「ねずみ」。その一方で、家の食料を荒らす身近な害獣であったことから、人間の卑しさや立場の弱さを風刺する言葉も数多く残されています。
小さくても知恵と生命力にあふれる「ねずみ(子)」にまつわることわざや慣用句、四字熟語を一覧でまとめました。
もくじ
危機や生存本能を表す言葉
- 窮鼠猫を噛む(きゅうそねこをかむ):
絶体絶命の窮地に追い詰められれば、弱い者でも必死で反撃するということ。 - 袋の鼠(ふくろのねずみ):
逃げ場が完全に塞がれており、捕まるのが時間の問題である状態。 - 沈む船から鼠が逃げる(しずむふねからねずみがにげる):
災難や没落をいち早く察知して、関わっている者たちが逃げ出すこと。 - 猫の首に鈴を付ける(ねこのくびにすずをつける):
計画は立派だが、危険すぎて実際には実行不可能であることのたとえ。
増殖や小ささを表す言葉
- 鼠算(ねずみざん):
ねずみが子を産むように、物事や数が幾何級数的に急激に増えること。 - 大山鳴動して鼠一匹(たいざんめいどうしてねずみいっぴき):
前触れや騒ぎばかりが大きくて、実際の結果はごく些細なものであること。 - 鼠の嫁入り(ねずみのよめいり):
身分不相応な望みを持っても、結局は自分にふさわしい所に落ち着くということ。
人間や社会の悪事を表す言葉
- 頭の黒い鼠(あたまのくろいねずみ):
家や組織の中に潜み、物を盗んだり悪さをしたりする身内のこと。 - 鳴く猫は鼠を捕らぬ(なくねこはねずみをとらぬ):
よく喋る人や口先ばかりの人は、実行力が伴わず役に立たないというたとえ。 - 家に鼠、国に盗人(いえにねずみ、くににぬすっと):
世の中には、どこにでも害をなす厄介者がいて絶えることがないという嘆き。
ねずみにまつわる四字熟語
- 首鼠両端(しゅそりょうたん):
どちらにしようかと迷ってばかりで、態度をはっきり決められないこと。 - 城狐社鼠(じょうこしゃそ):
権力者の威光を笠に着て悪事を働く者や、取り除くのが難しい悪人のこと。 - 抱頭鼠竄(ほうとうそざん):
ひどく狼狽して、ねずみのように頭を抱えながらこそこそと逃げ去ること。
英語圏におけるねずみの表現
- I smell a rat:
裏切りや嘘、不正などの怪しい気配を直感した時に使う表現。 - Quiet as a mouse:
ねずみのように物音一つ立てず、ひっそりと静かにしている様子。 - Rat race:
回し車を走るねずみのように、終わりなき過酷な出世競争や生存競争のこと。
害獣のねずみが「金運の神様」の使いに選ばれた理由
穀物を食い荒らす害獣でありながら、ねずみは七福神「大黒天」の使いとして金運や五穀豊穣の象徴とされています。
これは大黒天と習合された日本の神、大国主命(おおくにぬしのみこと)の神話に由来します。
『古事記』において大国主命が野火に囲まれ窮地に陥った際、ねずみが地下の穴へ導き命を救いました。
この逸話により、ねずみは神を助ける存在として信仰されるようになったのです。
過去・未来の子年年表
| 西暦 | 和暦 | 干支(十干十二支) |
|---|---|---|
| 1948年 | 昭和23年 | 戊子(つちのえね) |
| 1960年 | 昭和35年 | 庚子(かのえね) |
| 1972年 | 昭和47年 | 壬子(みずのえね) |
| 1984年 | 昭和59年 | 甲子(きのえね) |
| 1996年 | 平成8年 | 丙子(ひのえね) |
| 2008年 | 平成20年 | 戊子(つちのえね) |
| 2020年 | 令和2年 | 庚子(かのえね) |
| 2032年 | 令和14年(予定) | 壬子(みずのえね) |
| 2044年 | 令和26年(予定) | 甲子(きのえね) |
| 2056年 | 令和38年(予定) | 丙子(ひのえね) |
| 2068年 | 令和50年(予定) | 戊子(つちのえね) |
| 2080年 | 令和62年(予定) | 庚子(かのえね) |
【特集記事】
十二支(干支)のことわざ・慣用句・故事成語・四字熟語
「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」に関係する有名なことわざ・慣用句・故事成語・四字熟語の一覧記事。



















コメント