2036年の干支「辰(龍)」のことわざ・慣用句・四字熟語一覧

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干支「辰(龍)」のことわざ 【特集】ことわざ・慣用句・四字熟語

十二支の中で唯一、実在しない伝説上の生き物である「龍(たつ)」。
水を司る神獣として、あるいは天高く昇る皇帝のシンボルとして、古来より「最強の権威」や「最高の運気」を象徴してきました。

2036年(令和18年)の干支は「丙辰(ひのえたつ)」。
運気がうなぎ登りになることを願いつつ、力強く神秘的な「龍」に関する表現へ、今一度、目を向けてみましょう。

1. 成功・出世・勢いを表す言葉

龍が天に昇る姿になぞらえた、立身出世や物事の成就を表す縁起の良い言葉です。

登竜門(とうりゅうもん)

  • そこを突破すれば立身出世ができるという、難しい関門。成功への狭き門。
  • 由来:『後漢書』より。中国の黄河上流にある「竜門」という急流を登り切った鯉は、龍になれるという伝説から。「鯉のぼり」の風習もこの伝説に由来します。

画竜点睛(がりょうてんせい)

  • 由来:中国の画家が、寺の壁に龍を描いたが「瞳を入れると飛び去ってしまう」と言って瞳を描かなかった。人々が信じずに無理やり描き入れさせると、たちまち龍が天へ飛び去ったという伝説から。
  • 注意:「点睛」を「点晴(晴れ)」や「点聖」と書くのは誤りです。「睛」は「瞳(ひとみ)」のことです。

竜に翼(りゅうにつばさ)

  • ただでさえ強い力を持っているものに、さらに威力が加わること。
    鬼に金棒」よりもさらにスケールが大きく、最強の状態を表します。
    「竜に翼を得たる如し」とも言います。

飛竜乗雲(ひりゅうじょううん)

  • 時代の流れに乗って、英雄が才能を発揮し、高い地位に登りつめること。
  • 「雲」は龍を乗せる乗り物であり、英雄を助ける情勢やチャンスの比喩です。

2. 権威・怒り・危険を表す言葉

龍は神聖で恐ろしい存在であることから、権力者や触れてはならないものの比喩として使われます。

逆鱗に触れる(げきりんにふれる)

  • 目上の人や権力者を激しく怒らせること。
  • 『韓非子』より。龍は普段はおとなしく、背中に乗ることもできるが、喉元に一枚だけ逆さに生えた鱗(逆鱗)があり、これに触れられると激怒して触れた者を殺してしまうという伝説から。

竜の髭を撫でる(りゅうのひげをなでる)

  • 非常に危険なことをするたとえ。「虎の尾を踏む」よりもさらに危険度が高いニュアンスで使われます。
  • 強大な力を持つ龍の髭を気安く撫でるような、命知らずな行為を指します。

雲は竜に従い風は虎に従う(くもはりゅうにしたがいかぜはとらにしたがう)

  • 優れた主君のもとには、自然と優れた家臣が集まるということ。また、似た性質のものは互いに引き合うこと。
  • 『易経』にある言葉。龍が現れれば雲が湧き、虎が走れば風が起こるように、英雄の登場には必ず同志が呼応するという教えです。

3. 失敗・見かけ倒し・隠れた才能を表す言葉

龍の偉大さと対比させて、期待外れの結果を戒める言葉や、これから世に出る才能を表す言葉です。

竜頭蛇尾(りゅうとうだび)

  • 始まりは龍の頭のように勢いが良いが、終わりは蛇の尻尾のように振るわないこと。
  • 期待外れの結果や、尻すぼみの企画などを批判する際によく使われます。「頭でっかち尻すぼみ」の状態です。

画竜点睛を欠く(がりょうてんせいをかく)

  • よくできてはいるが、肝心なところが抜けているため、完全とは言えないこと。
  • 画竜点睛」の逆の用法です。最後の詰めが甘いことを指摘する際によく使われます。

伏竜鳳雛(ふくりゅうほうすう)

  • 才能はあるが、まだ世に出ていない若者のこと。
  • 由来:
    「伏竜」は水に潜んでいる龍、「鳳雛」は鳳凰のひな。『三国志』において、まだ無名だった諸葛孔明(伏竜)と龐統(鳳雛)を指した言葉として有名です。将来有望な若者を褒める言葉として使われます。

4. 座右の銘に使える「辰」の四字熟語

亢竜有悔(こうりょうゆうかい)

  • 地位や名声が極みに達した者は、あとは下るだけなので、後悔することがあるという戒め。
  • 由来:
    『易経』より。「亢竜」は天高く昇りつめた龍。絶頂期こそ慎み深くあるべきだという、成功者への警告です。

竜跳虎臥(りゅうちょうこが)

  • 筆勢(文字の勢い)が、龍が飛び跳ね、虎が伏した時のように、変幻自在で勢いがあること。
  • 書道の達筆さを褒める言葉として使われます。

竜虎相打つ(りゅうこあいうつ)

  • 力量の拮抗した強者同士が、勝敗をかけて激しく戦うこと。
  • 「寅(虎)」の記事でも紹介しましたが、龍と虎は永遠のライバル関係として描かれます。

5. 英語におけるドラゴン(Dragon)の表現

西洋のドラゴンは、東洋の「神聖な龍」とは異なり、「退治されるべき怪物」や「宝を守る番人」として描かれることが多いのが特徴です。

Sow dragon’s teeth

  • 「争いの種をまく」
  • ギリシャ神話より。ドラゴンの歯を地面にまくと、そこから武装した兵士たちが現れて戦いを始めたという伝説から、将来の災いとなる原因を作ることを指します。

Here be dragons

  • 「この先、危険地帯(未開の地)」
  • 大航海時代の古地図で、未探索の危険な海域にドラゴンの絵とともに「Hic sunt dracones(ここに竜あり)」と記されていたことに由来します。

Chase the dragon

  • 「龍を追う」という直訳ですが、これは薬物(アヘン等)を使用するという意味のスラング(隠語)です。かっこいい言葉だと思って誤用しないよう注意が必要です。

「辰」に関する豆知識

なぜ「架空の動物」が選ばれた?

十二支の中で、なぜ龍だけが架空なのでしょうか。
諸説ありますが、古代中国では龍は「麒麟(きりん)」「鳳凰(ほうおう)」「霊亀(れいき)」と並ぶ四霊の一つであり、実在すると信じられていたという説が有力です。
また、ワニや大蛇がモデルだったという説や、星空の「蒼龍(東方にある星座)」から来ているという説もあります。

タツノオトシゴは「龍の落とし子」

海に住むタツノオトシゴは、漢字で「海馬」とも書きますが、日本ではその形が龍に似ていることから「龍の落とし子」と呼ばれます。
安産のお守りや、夫婦円満の縁起物として人気があります。

東洋の龍と西洋のドラゴンの違い

  • 東洋の龍
    蛇のように長く、角があり、翼はないが空を飛ぶ。雨や水を司る神聖な守り神
  • 西洋のドラゴン
    トカゲのような胴体にコウモリのような翼があり、火を吐く。人間に害をなす退治すべき怪物(悪魔の化身)。
    このイメージの違いから、英語圏の人に「あなたはドラゴンのようだ」と言うと、褒め言葉ではなく「恐ろしい人(特に女性)」と受け取られる可能性があるので注意が必要です。

過去・未来の「辰年(たつどし)」年表

ご自身の生まれ年や、歴史上の出来事の確認にお使いください。

西暦和暦干支(十干十二支)
1952年昭和27年壬辰(みずのえたつ)
1964年昭和39年甲辰(きのえたつ)
1976年昭和51年丙辰(ひのえたつ)
1988年昭和63年戊辰(つちのえたつ)
2000年平成12年庚辰(かのえたつ)
2012年平成24年壬辰(みずのえたつ)
2024年令和6年甲辰(きのえたつ)
2036年令和18年(予定)丙辰(ひのえたつ)
2048年令和30年(予定)戊辰(つちのえたつ)
2060年令和42年(予定)庚辰(かのえたつ)
2072年令和54年(予定)壬辰(みずのえたつ)
2084年令和66年(予定)甲辰(きのえたつ)

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