意味
「士君子(しくんし)」とは、学問を身につけ、人柄もりっぱな人物という意味です。
徳の高い行いをする人を、敬意をこめて呼ぶ言葉です。
「士」と「君子」を合わせた形で、意味は「君子」とほぼ同じです。
- 士(し):学問や道徳を修めた男子。
- 君子(くんし):徳が高く、品位のある人。
語源・由来
この言葉の字の並びは、儒教の経典『礼記』の「郷飲酒義」(= 村で行う酒宴の儀式の意味を説いた篇)に見えます。
酒つぼを置く場所を述べた、次の一節に出てきます。
鄉人、士、君子,尊於房户之間,賓主共之也。
(郷人・士・君子は、酒つぼを部屋と戸口のあいだに置き、客と主人がともにそれを用いる。)
句読点を付けた本文では「鄉人、士、君子」と三つに区切られ、並べて挙げる形になっています。
使い方・例文
- 祖父は村の人たちから、士君子として長く慕われていた。
- 政治家には、私欲を捨てた士君子のふるまいを求めたい。
- 彼の誠実な人柄は、まさに士君子と呼ぶにふさわしい。
類義語
学問や徳を備えた人を表す語です。
- 君子(くんし):
徳が高く、品位のある人。士君子とほぼ同じ意味で、単独でもよく使われる語。


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