故事成語 二字熟語

嚆矢

(こうし)

物事の始まりのこと。ある物事の最初の例となるもの。もとは、音を立てて飛ぶかぶら矢を指す。


3文字の言葉 / 「こ・ご」から始まる言葉
嚆矢 ことば
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意味

「嚆矢(こうし)」とは、物事の始まり、ある物事のいちばん最初のものをいいます。
もとは、かぶら矢を指す言葉です。

  • 嚆(こう):叫ぶ、呼ぶという意味。
  • かぶら矢(かぶらや):射ると音を立てて飛ぶ矢。

語源・由来

この言葉は、昔の中国で戦いを始めるとき、合図としてかぶら矢を射たことから、物事の始まりを表すようになりました。
中国の古典『荘子そうじ』にも、名高い賢者が極悪人の先がけになっていないとは言い切れない、と嘆く一節にこの語が出てきます。

金の文様が入った平たい鉄の矢じりの根元に、小さな穴のあいた丸い中空の部品が付いた矢じり
鏑(かぶら)の付いた矢じり。刃の根元の、小さな穴のあいた丸い部品が風を受けて音を立てる(中国またはチベット、17〜18世紀。メトロポリタン美術館蔵)

使い方・例文

「AをBの嚆矢とする」「Aが嚆矢だ」のように、最初のものを名指しする形で使います。

  • この町の図書館は、明治時代に寺の一室に設けられた小さな図書室を嚆矢とするそうだ。
  • 祖父は、商店街の歳末セールは自分の店が始めたのが嚆矢だと胸を張る。

類義語・関連語

  • 濫觴(らんしょう):
    物事の起こり、起源。大河も源をたどれば杯を浮かべるほどの細い流れだという意から。
  • 権輿(けんよ):
    物事の始まり、事の起こり。はかりはおもりから、車は底の部分から作り始めることに基づく語。
  • 端緒(たんしょ):
    物事の始まり、いとぐち。手がかりの意味でも使う点が嚆矢と違う。
  • 皮切り(かわきり):
    物事のしはじめ、手始め。最初のものより、物事をし始めること自体を指す語。もとは最初にすえるお灸のこと。
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