「行動力がない人」を表すことわざ・四字熟語一覧

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行動力のない人 【特集】ことわざ・慣用句・四字熟語

やりたいことはあるのに、あと一歩が踏み出せない。
口では立派なことを言うけれど、なかなか実行に移さない。

そんな、行動力がない状態を表す言葉は、日本語に数多く存在します。
しかし、一言で「行動力がない」と言っても、その理由は「慎重すぎる」「面倒くさい」「口だけ」など様々です。

今回は、ことわざ・慣用句・四字熟語・故事成語を、「どのような理由で行動しないのか」というシチュエーション別に分類して紹介します。今の自分や、周囲の人に当てはまる言葉を探してみてください。

もくじ
  1. 1. 【慎重・臆病】ためらって動けない言葉
  2. 2. 【理屈・計画倒れ】口だけで実行しない言葉
  3. 3. 【怠慢・鈍重】面倒で動かない言葉
  4. 4. 【傍観・人任せ】自分では何もしない言葉
  5. まとめ

1. 【慎重・臆病】ためらって動けない言葉

失敗を恐れるあまり、考えすぎて最初の一歩が踏み出せない状態を表す言葉です。

石橋を叩いて渡る(いしばしをたたいてわたる)

堅固な石の橋でさえ、叩いて安全を確認してからでないと渡らないこと。
本来は「非常に用心深い」という肯定的な意味もありますが、転じて「慎重すぎてなかなか決断・実行に移せない」という消極的な態度を皮肉って使うこともあります。

二の足を踏む(にのあしをふむ)

一歩目は踏み出したものの、二歩目を出すのをためらってその場で足踏みすること。
進むことを恐れ、尻込みするさまを表します。

優柔不断(ゆうじゅうふだん)

ぐずぐずしていて、物事の決断がなかなかできないこと。
「優柔」はぐずぐずしているさま、「不断」は決断しないことを意味します。行動力の前提となる「決断力」が欠けている状態の代表的な四字熟語です。

杞憂(きゆう)

中国の杞(き)の国の人が、「天が落ちてきたらどうしよう」と心配して、夜も眠れず食事もとれなかったという故事から。
「起きるはずのないこと」を心配しすぎること。不安が大きすぎて行動できなくなっている状態を指します。

及び腰になる(およびごしになる)

中腰で、いつでも逃げ出せるような不安定な姿勢のこと。
転じて、自分に自信がなく、恐る恐る物事にあたるさまや、積極的に関わろうとしない消極的な態度を指します。「腰が引ける」とも言います。

遅疑逡巡(ちぎしゅんじゅん)

疑い迷って、ぐずぐずとためらうこと。
「遅疑」は疑ってためらうこと、「逡巡」はしりごみして進まないこと。決断・実行できない心理状態を強調した四字熟語です。

案ずるより産むが易し(あんずるよりうむがやすし)

(※これは教訓です)
出産前はあれこれ心配するが、産んでみれば案外たやすく済むものだということ。
「心配して行動しないよりも、やってみれば意外と簡単だ」と、行動を促す際によく使われます。

2. 【理屈・計画倒れ】口だけで実行しない言葉

知識や計画は立派でも、実際の行動が伴わない状態を表す言葉です。

絵に描いた餅(えにかいたもち)

餅の絵は、いくら美味しそうに見えても食べることはできないことから。
どんなに立派な計画や理論も、実行が伴わなければ何の役にも立たないことのたとえです。「画餅(がべい)」とも言います。

机上の空論(きじょうのくうろん)

机の上で考えただけの、実際には役に立たない理論や計画。
現場の事情を知らず、頭の中だけでシミュレーションして、実行不可能な案ばかり出している様子を批判する際に使われます。「畳の上の水練(たたみのうえのすいれん)」も同様の意味です。

言うは易く行うは難し(いうはやすくおこなうはかたし)

口で言うのは簡単だが、それを実際に実行するのは難しいということ。
批判ばかりして自分では何もしない人への皮肉や、有言実行の難しさを説く教訓として使われます。

捕らぬ狸の皮算用(とらぬたぬきのかわざんよう)

まだ狸を捕まえてもいないのに、その皮を売っていくら儲かるか計算すること。
不確実なことをあてにして、実現する前からあれこれ計画を立てること。行動する前から結果ばかり気にしている状態です。

有口無行(ゆうこうむこう)

口では立派なことを言うが、実際の行動が伴わないこと。
「有口実行(ゆうこうじっこう)」とは正反対の意味を持つ言葉です。

能書きは立派(のうがきはりっぱ)

「能書き」とは、薬の効能書きのこと。
自分の優れた点を並べ立てたり、立派な理屈を言ったりするが、実際の中身や行動が伴っていないことを皮肉る言葉です。

舌先三寸(したさきさんずん)

口先だけの巧みな言葉。
中身や誠意がなく、口だけで相手をあしらったり、ごまかしたりすること。行動や実力が伴わないことの代表的な表現です。

言行不一致(げんこうふいっち)

主張していることと、実際の行動が食い違っていること。言っていることとやっていることが違う状態。

3. 【怠慢・鈍重】面倒で動かない言葉

性格的な怠け心や、動き出しの遅さを表す言葉です。

腰が重い(こしがおもい)

なかなか行動に取り掛からないさま。
やる気がない、あるいは慎重すぎて、物事を始めるまでに時間がかかること。対義語は「腰が軽い」です。

尻が重い(しりがおもい)

面倒がって、なかなか動こうとしないこと。
「腰が重い」とほぼ同じ意味ですが、より「ずぼら」「出不精」といったニュアンスで使われることが多い言葉です。

明日ありと思う心の仇桜(あすありとおもうこころのあだざくら)

「明日もまだ桜は咲いているだろう」と油断して寝てしまうと、夜の間の嵐で散ってしまうかもしれない。
親鸞聖人の作と伝えられる和歌に由来し、やるべきことを「明日やればいい」と先延ばしにする心を戒める言葉です。

三日坊主(みっかぼうず)

飽きっぽくて、何をしても長続きしないこと。
「行動を起こさない」だけでなく、「行動を継続できない」ことも行動力の欠如と言えます。

好逸悪労(こういつあくろう)

安楽に過ごすことを好み、苦労して働くのを嫌うこと。
面倒なことを避けて、楽な方へ流れてしまう怠け者の心理を表す四字熟語です。

無為徒食(むいとしょく)

何も仕事をせず、ただぶらぶらと遊び暮らすこと。
なすべきことをせず、無駄に毎日を過ごして(徒食して)一生を終えるさま。

宝の持ち腐れ(たからのもちぐされ)

役に立つ才能や物を持っているのに、それを使わないでしまっておくこと。
能力があっても、行動に移さなければ意味がないことを示します。

4. 【傍観・人任せ】自分では何もしない言葉

当事者意識がなく、他人の行動を見ているだけ、あるいは運任せの状態を表す言葉です。

高みの見物(たかみのけんぶつ)

自分は安全な高い場所にいて、下界の騒ぎを面白おかしく見ていること。
トラブルや議論に対して、当事者意識を持たず、自分からは行動を起こさずに傍観しているさまを表します。

手をこまねく(てをこまねく)

両手の指を胸の前で組むこと。
転じて、何も手出しができず(あるいはせず)、ただ傍観しているさま。「手をこまぬく」とも言います。現代では「何もしないで見ている」という消極的な意味で使われます。

拱手傍観(きょうしゅぼうかん)

何も手を下さず、腕を組んでそばで見ていること。
「手をこまねく」を四字熟語にした表現です。「袖手傍観(しゅうしゅぼうかん)」とも言います。

棚からぼたもち

思いがけない幸運が舞い込むこと。
「ラッキー」という意味で使われますが、裏を返せば「自分からは何も努力せず、口を開けて待っているだけ」という、他力本願で行動しない姿勢を指す場合もあります。「棚ぼた」と略されます。

百年の河清を俟つ(ひゃくねんのかせいをまつ)

黄河の水が澄むのを百年待つようなものだ、という意味。
いつまで待っても実現の見込みがないことや、あてにならないことを待ち続けて時間を無駄にすることのたとえです。

まとめ

「行動力がない」状態を表す言葉を、シチュエーション別に紹介しました。

  • ためらい:石橋を叩いて渡る、優柔不断
  • 口だけ・理屈:絵に描いた餅、机上の空論
  • 怠慢・先延ばし:腰が重い、三日坊主
  • 傍観:高みの見物、手をこまねく

一口に「動かない」といっても、「慎重さ」ゆえなのか、単なる「怠慢」なのかによって、選ぶべき言葉は変わってきます。

自分自身の戒めとしてはもちろん、周囲の状況や人物を的確に言い表したい時にも、これらの言葉のニュアンスの違いが役立つことでしょう。

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