慣用句

腰を抜かす

(こしをぬかす)

驚きや恐怖のあまり、腰の力が抜けて立てなくなること。

異形:腰が抜ける

6文字の言葉こ・ご」から始まる言葉
腰を抜かす ことば
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意味

「腰を抜かす」とは、あまりの驚きや恐ろしさに、腰から力が失われて立ち上がれなくなることを意味します。
一時的にせよ体が動かなくなるほどの、強い衝撃を受けたときに使われます。

  • (こし):体を支える中心部分。
  • 抜かす(ぬかす):力や機能が抜け落ちること。

語源・由来

「腰を抜かす」は古くから使われてきた表現で、戦国時代の日記『多聞院日記』の天文12年(1543年)の記事にも見られるといいます。
江戸時代の浮世草子『新色五巻書』(1698年)にも用例が残っており、驚きのあまり腰の力が抜ける感覚は、長い間そのままの形で言い伝えられてきたことがわかります。

使い方・例文

「腰を抜かす」は、強い驚きや恐怖で立てなくなるほどの衝撃を受けた場面で使われます。

  • 突然の落雷の音に、思わず腰を抜かした
  • 幽霊のような影を見て、腰を抜かしてしまった。
  • 予想外の結果に、家族全員が腰を抜かした

類義語・関連語

「腰を抜かす」と同じように、恐怖で体が動かなくなる様子を表す言葉には、以下のようなものがあります。

  • 足がすくむ(あしがすくむ):
    恐怖で足がこわばり、立ったまま動けなくなること。

「腰を抜かす」と「足がすくむ」の違い

どちらも恐怖で体が動かなくなる様子を表しますが、程度が異なります。「足がすくむ」は立ったまま動けなくなる状態、「腰を抜かす」はそれより強く、力が抜けて座り込んでしまう状態を指します。

語句体の状態
足がすくむ立ったまま動けなくなる
腰を抜かす力が抜けて座り込む・立てなくなる

英語表現

be scared stiff

「恐怖で体がこわばる」という意味の表現で、腰を抜かすほどの強い驚きを表す際に使われる。

I was scared stiff when the lights suddenly went out.
(突然明かりが消えて腰を抜かした。)

16世紀の日記に残る恐怖の記録

「腰を抜かす」という表現が16世紀の日記にすでに見られることは、この感覚がいかに古くから人々に共有されてきたかを物語っています。
当時の日記や物語には、幽霊や物の怪との遭遇、合戦の混乱など、人が強い恐怖に襲われる場面が数多く描かれました。
現代では驚いたときの軽い比喩としても使われますが、もとは体の自由を一時的に奪うほどの、切実な恐怖体験を表す言葉だったといえます。

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