意味
「腰を抜かす(こしをぬかす)」とは、あまりの驚きや恐ろしさに、腰から力が抜けて立ち上がれなくなることです。
一時的にせよ体が動かなくなるほどの、強い衝撃を受けたときに使われます。
- 腰(こし):体を支える中心部分。
- 抜かす(ぬかす):力や機能が抜け落ちること。
語源・由来
「腰を抜かす」は古くから使われてきた表現で、戦国時代の日記『多聞院日記』に「腰ヲヌカシ」の形で見えます。
使い方・例文
「腰を抜かす」は、強い驚きや恐怖で立てなくなるほどの衝撃を受けた場面で使われます。
- 突然の落雷の音に、思わず腰を抜かした。
- 幽霊のような影を見て、腰を抜かしてしまった。
- 予想外の結果に、家族全員が腰を抜かした。
類義語・関連語
「腰を抜かす」と同じように、恐怖で体が動かなくなる様子を表す言葉には、以下のようなものがあります。
- 足がすくむ(あしがすくむ):
恐怖で足がこわばり、立ったまま動けなくなること。
「腰を抜かす」と「足がすくむ」の違い
どちらも恐怖で体が動かなくなる様子を表しますが、程度が異なります。
「足がすくむ」は立ったまま動けなくなる状態、「腰を抜かす」はそれより強く、力が抜けて座り込み、立てなくなる状態を指します。
英語表現
be scared stiff
「恐怖で体がこわばる」という意味の表現で、腰を抜かすほどの強い驚きを表す際に使われる。
I was scared stiff when the lights suddenly went out.
(突然明かりが消えて腰を抜かした。)
『多聞院日記』の「腰ヲヌカシ」は、はしごから落ちた記事
『多聞院日記』の用例は、柴を持ったままはしごから落ちたという記事に出てきます。
原文は「二度メニ柴持ナカラハシヨリ落テ腰ヲヌカシ」で、驚きや恐怖の場面ではありません。
今の「腰を抜かす」はおもに驚きや恐ろしさで立てなくなる意味で使われますが、古い記録には、このように転落のあとのことを言う例も残っています。











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