意味
単に図太いというだけでなく、本来なら恥じるべき場面で全く動じない厚かましさを、強く非難するニュアンスで使われます。
- 鉄(てつ):金属の鉄。
- 面皮(めんぴ):顔の皮膚。
語源・由来
「鉄面皮」は、中国の故事に由来するという説があります。
中国の古い言い伝えによると、王光遠という人物は学問の才に優れていましたが出世欲が非常に強く、権勢のある人にこびへつらい、人前で恥をかかされても顔色一つ変えなかったといいます。
その様子を見た人々が、彼の顔の皮は鉄でできているようだとからかったことから、恥知らずで厚かましい人を「鉄面皮」と呼ぶようになったと伝えられています。
使い方・例文
「鉄面皮」は、恥じるべき場面で全く動じない厚かましい態度を非難する場面で使われます。
- 何度失敗を指摘されても謝らない、鉄面皮な人物だ。
- 借りたお金を返さず知らんぷりとは、鉄面皮にもほどがある。
- あの鉄面皮ぶりには、周囲もあきれ果てた。
類義語・関連語
「鉄面皮」と同じように、恥知らずで厚かましい様子を表す言葉には、以下のようなものがあります。
- 厚顔無恥(こうがんむち):
厚かましくて、恥知らずな様子。 - 面の皮が厚い(つらのかわがあつい):
恥知らずで、ずうずうしいこと。
英語表現
thick-skinned
直訳「皮膚が厚い」で、批判や恥をものともしない図太さを表す表現。
He’s so thick-skinned that criticism never seems to bother him.
(彼は鉄面皮だから、批判されても全く動じない。)
出世のため恥を捨てた科挙官吏、王光遠
「鉄面皮」は、中国の官吏だった王光遠という人物の逸話に由来する言葉です。
王光遠は学問と才能に恵まれ、科挙の進士科にも合格した人物でしたが、出世のためには恥も外聞も顧みず、有力者のもとへ何度も足を運びました。
酒に酔った相手に鞭で打たれても怒ることなく機嫌を取り続けたと伝えられています。
その恥知らずなふるまいを見た周囲の人々が「光遠顔厚きこと、十重の鉄甲のごとし」、つまり光遠の厚かましさは幾重もの鉄の甲のように分厚いと評したことから、「鉄面皮」という言葉が生まれました。










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