四字熟語 故事成語

氷消瓦解

(ひょうしょうがかい)

物事が次々と崩れ去り、跡形もなく消えてなくなること。


9文字の言葉ひ・び・ぴ」から始まる言葉
氷消瓦解 ことば
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意味

「氷消瓦解」とは、積み上げてきた物事が次々と壊れ落ち、あとかたもなく消え去ってしまうことを意味します。
組織や計画、関係などが立て直しようもないほど完全に崩壊してしまう、後戻りのできない状況を表す言葉です。

  • 氷消(ひょうしょう):氷が溶けてなくなること。
  • 瓦解(がかい):屋根瓦が崩れるように、ばらばらに壊れること。

語源・由来

「氷消瓦解」は、中国の歴史書『魏書』に由来するとされる言葉です。
南北朝時代の混乱を記した記述の中で、離れ離れになっていく勢力や、崩れゆく秩序の様子を、氷が溶けて消え、屋根瓦が崩れ落ちていく情景になぞらえて表現しました。
形あるものが跡形もなく失われていく二つの情景を重ねることで、崩壊の完全さをより強く印象づける言葉として使われてきました。

使い方・例文

「氷消瓦解」は、計画や組織、人間関係などが完全に崩壊してしまう場面で使われます。

  • 資金繰りの悪化で、彼の事業は氷消瓦解してしまった。
  • リーダーが失脚すると、派閥は瞬く間に氷消瓦解した。
  • 長年の同盟関係も、たった一つの裏切りで氷消瓦解した。

類義語・関連語

「氷消瓦解」と同様に、物事が根底から崩れ去ることを表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 土崩瓦解(どほうがかい):
    土が崩れ瓦が壊れるように、組織や体制が根底から崩れること。
  • 空中分解(くうちゅうぶんかい):
    まとまっていたものが、途中で急にばらばらになってしまうこと。

「氷消瓦解」と「土崩瓦解」の違い

どちらも組織や物事が完全に崩れ去ることを表す近い意味の言葉です。
「土崩瓦解」は土台となる基盤そのものが崩れる、より激しく根本的な崩壊を強調するのに対し、「氷消瓦解」は氷が静かに溶けるように、跡形もなく消え去っていく様子に重きを置いた表現です。

語句ニュアンス主に使う場面
氷消瓦解
(ひょうしょうがかい)
跡形もなく消え去る崩壊計画・関係の完全な消滅
土崩瓦解
(どほうがかい)
基盤からの根本的な崩壊組織・体制の激しい崩壊

対義語

「氷消瓦解」とは対照的に、決して崩れたり壊れたりしないことを表す言葉です。

  • 難攻不落(なんこうふらく):
    攻めることが難しく、決して陥落しないこと。

英語表現

fall apart

まとまっていたものが崩れてばらばらになる、という状況を表す日常的な表現。

Their alliance began to fall apart overnight.
(彼らの同盟関係は一夜にして氷消瓦解した。)

似た意味の言葉を重ねる、漢文特有の言い回し

「氷消瓦解」は、「氷が消える」「瓦が崩れる」という意味の近い二つの言葉を並べて作られています。
「土崩瓦解」や「四分五裂」のように、漢文由来の四字熟語には、似た意味の二字熟語を二つ組み合わせて一つの言葉にする作り方がよく見られます。
意味の異なる出来事を並べるのではなく、あえて近い意味を重ねることで、単独では出せない強調や余韻を生み出す表現技法です。
短い文字数の中に印象を凝縮させる、漢文ならではの修辞の工夫といえます。

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