慣用句

祟り

(たたり)

神仏や怨霊が、人間の悪い行いに対する怒りや恨みから下すとされる災い。


3文字の言葉た・だ」から始まる言葉
祟り ことば
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意味

「祟り」とは、人間の悪しき行いに対する怒りや恨みを晴らすため、神仏や怨霊が下すとされる災難を意味します。
科学的な因果関係が説明できない不幸が続いたときに、それを超自然的な力のしわざとみなす、畏れや不安のこもった言葉です。

語源・由来

「祟り」は、もともと「立ち有り」、つまり神が姿を現し何らかの意志を示すことを意味する言葉が転じたものとされています。
神が人前に立ち現れることは古来より特別な出来事であり、それが人間にとって都合の悪い形で表れたとき、病気や不作、事故などの災いとして受け止められるようになりました。
『日本書紀』や『古事記』にも、疫病の流行や天変地異を神の祟りとして記す記述が見られ、原因の分からない不幸を神仏との関わりの中で説明しようとする発想は、日本の神話の時代から続いています。

使い方・例文

「祟り」は、原因不明の不幸や災難を超自然的な力のせいだと語る場面で使われます。

  • 古い神木を切って以来、村には祟りが続いたという。
  • 不運が重なり、彼は祟りではないかと本気で悩んだ。
  • その土地には昔から祟りにまつわる言い伝えが残っている。

類義語・関連語

「祟り」と同様に、超自然的な力による災いや不運を表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 呪い(のろい):特定の相手に不幸をもたらそうと念じること、またその結果生じる災い。
  • 触らぬ神に祟りなし(さわらぬかみにたたりなし):余計な関わりを持たなければ災いを招かずに済むという処世術。

「祟り」と「呪い」の違い

どちらも超自然的な災いを指す点で似ていますが、災いが生じる主体と意図に違いがあります。

語句災いの主体意図の有無
祟り
(たたり)
神仏・怨霊人間の非礼への報い
呪い
(のろい)
人間特定の相手への悪意

祟りを鎮めるために神として祀るという発想

日本の信仰には、祟りをもたらすと恐れられた存在を、あえて丁重に神として祀ることで怒りを鎮めようとする「御霊信仰」という考え方があります。
平安時代、無実の罪で左遷され都で非業の死を遂げた菅原道真は、その後都に疫病や落雷が相次いだことから怨霊として恐れられ、天満宮に祀られることで学問の神として信仰されるようになりました。
祟りを及ぼす存在を排除するのではなく、敬い祀ることでむしろ守り神に転じさせるという発想は、日本各地の神社の由来に今も数多く残されています。

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