慣用句

涼しい顔をする

(すずしいかおをする)

自分にも関係があるのに、他人事のように知らんぷりをすること。


9文字の言葉 / 「す・ず」から始まる言葉
涼しい顔をする ことば
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意味

「涼しい顔をする(すずしいかおをする)」とは、当事者なのに、我関せずという態度で平然としているという意味です。
本当は無関係ではいられない立場にありながら、表情ひとつ変えない様子を、やや非難を込めて言う言葉です。

語源・由来

「涼しい」は、暑苦しさが無く、ほどよく冷ややかで気持ちがよいことを表す言葉です。
この語には「平然としている」という意味もあり、「涼しい顔」はこの意味から、自分にも関係があるのに他人事のように知らん顔をしている様子を表します。

使い方・例文

  • 自分のミスで起きた混乱なのに、彼は涼しい顔をしていた。
  • 言い出しっぺの彼女だけが、涼しい顔で会議室を後にした。

誤用・注意点

文化庁の令和4年度「国語に関する世論調査」では、本来の「関係があるのに知らんぷりする」と答えた人が22.9パーセント、「大変な状況でも平気そうにする」と答えた人が61.0パーセントでした。
「涼しい顔をする」は、無関係を装うずるさを指摘する言葉で、単に落ち着いている人をほめる言葉ではありません。
危機的な状況でも動じない様子をほめたいときは「泰然自若」「動じない」を使うほうが、意図が正確に伝わります。

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類義語・関連語

この言葉と同じように、無関係を装う態度を表す言葉には、以下のようなものがあります。

  • 素知らぬ顔(そしらぬかお):
    知っているのに、知らないふりをする顔つき。
  • 白を切る(しらをきる):
    知っているのに、あくまで知らないと言い張ること。

「涼しい顔をする」と類義語の違い

どれも本当は関わりがあるのに、無関係を装う様子を表す言葉です。
表情だけで押し通すか、言葉でも言い張るかで分かれます。

語句とぼけ方
涼しい顔をする
(すずしいかおをする)
表情を一切動かさず、平然と押し通す
素知らぬ顔
(そしらぬかお)
知らないふりの表情そのもの
白を切る
(しらをきる)
言葉に出して、知らないと言い張る

英語表現

英語では、次のような言い方でこの態度を表します。

play innocent

自分に関わりがあるのに、無関係で無邪気なふりをすることを指す言い方。

He played innocent even though it was his fault.
(自分のせいなのに、彼は涼しい顔をしていました。)

「涼しい」は、見た目のさわやかさにも使われる

「涼しい」が表情に向けられた言い方には、「涼しい顔をする」のほかに「涼しげな目元」もあります。
こちらは非難の意味を持たず、すっきりと整った、さわやかな印象をほめる言い方です。
「涼しい」には「清らかで、すがすがしい」(目元が涼しい)と「平然としている」(涼しい顔)という別々の意味があり、同じ語でもほめ言葉にも非難にもなります。

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