意味
「狸親父(たぬきおやじ)」とは、年を取ってずる賢い男を、ののしっていう言葉です。
「親父」は父親という意味だけでなく、年配の男性をくだけた調子で呼ぶときにも使う言葉です。
語源・由来
「狸」は、古くから人をだましたり化けたりするといわれてきた動物です。
この言い伝えにちなんで、年を取ってずる賢い男を「狸親父」と呼ぶようになりました。
使い方・例文
- あの温和な社長も、裏では狸親父と陰口をたたかれている。
- 初対面では愛想がよかったが、後になって狸親父だと分かった。
- したたかな狸親父に、まんまと言いくるめられてしまった。
使う場面に注意
「狸親父」を面と向かって使えば悪口になり、陰で使っても相手をずる賢い人間だと決めつけることになります。
年齢を限定せず、警戒すべき人物であることだけを伝えたい場合は、「一筋縄ではいかない人」のような言い方に置き換えることもできます。
類義語・関連語
「狸親父」と同じように、老獪さや裏表のある性格を表す言葉には、次のようなものがあります。
- 古狸(ふるだぬき):
年を取り、経験を積んで悪賢くなった人。 - 腹黒い(はらぐろい):
表面は穏やかに見えても、心の中で良くないことを考えている性格。 - 海千山千(うみせんやません):
数々の経験を積み、世渡り上手でずる賢いこと。
対義語
反対に、裏表がなく人のよい年配の男性を指す言葉には、次のようなものがあります。
- 好好爺(こうこうや):
気立てがよく、優しい老人。
英語表現
英語では、経験を積んでずる賢い人物を指す言い方があります。
an old fox
意味:経験を積んで、抜け目なくずる賢い人物。
Be careful, he’s an old fox who always gets what he wants.
(用心しろ、彼は望みのものを必ず手に入れる狸親父だ。)



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