意味
「破廉恥(はれんち)」とは、してはいけないことをしても、恥ずかしいと感じない態度を意味します。
単に恥ずかしがらないというだけでなく、道徳や社会のきまりに反した行いを平気でする人柄や振る舞いを、強く非難する気持ちを込めて使う言葉です。
- 廉恥(れんち):心が清らかで、恥を知る心が強いこと。
語源・由来
「破廉恥」は、「廉恥」に、打ち破るという意味の「破」を加えてできた言葉です。
その廉恥を打ち破ってしまった状態を、「破廉恥」と呼ぶようになりました。
使い方・例文
「破廉恥」は、多くの場合「破廉恥な」の形で、人や行為を強く非難するときに使われます。
- 横領がばれても悪びれない、破廉恥な態度に周囲は呆れ果てた。
- 平気で人の手柄を横取りするとは、なんとも破廉恥なやり方だ。
- 弱みに付け込んで金を要求するとは、実に破廉恥な話だ。
類義語・関連語
この言葉と同様に、恥を恥とも思わない態度を表す言葉には、次のようなものがあります。
「破廉恥」と類義語の違い
いずれも恥を知らない態度を表しますが、非難する対象の焦点が異なります。
対義語
この言葉とは反対に、心が清らかで恥じるところが無いことを表す言葉に、次のようなものがあります。
- 清廉潔白(せいれんけっぱく):
心が清らかで私欲がなく、後ろ暗い点が全くないこと。
英語表現
英語では、次のような言葉が近いニュアンスを持ちます。
shameless
恥知らずで、恥ずべきことをまったく気にしない様子を表す最も直接的な言葉。
He showed a shameless disregard for the rules.
(彼はルールを破廉恥にも無視した。)
brazen
悪びれることなく、厚かましく振る舞う様子を表す言葉。
Her brazen lie left everyone speechless.
(彼女の破廉恥な嘘に、誰もが言葉を失った。)
「破廉恥罪」は犯罪を動機で分けた呼び名
刑法学では、「破廉恥」の語を使って犯罪を二つに分けることがあります。
道義的な非難に値する不純な動機から行われる犯罪を「破廉恥罪」と呼び、殺人・窃盗・詐欺・強盗・放火などがその典型です。
これに対して、内乱罪や重過失による失火の罪のように、そうした動機によらない犯罪は「非破廉恥罪」と呼ばれます。
この区別は、法律の条文ではっきり定められたものではありません。

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