意味
「蟻の思いも天に届く(ありのおもいもてんにとどく)」とは、体の小さな弱い者でも、一心に願い続ければ望みはかなうという意味です。
身分や力が低くても、努力や強い気持ち次第で高い目標に届くことをいい、困難な状況にある相手を励ますときに使われる言葉です。
語源・由来
この言葉は、体の小さな蟻の「思い(= 心からの望み)」であっても、天まで届くとたとえたことわざです。
小さな生き物の願いを、遠く大きな「天」に届くという言葉と結び付けることで、身分や力の大小にかかわらず、一心に願う気持ちの強さを表しています。
異形として「蟻の思いも天に昇る」「蟻の思いも天に登る」とも言います。
使い方・例文
- 弱小チームの願いも、蟻の思いも天に届くの精神で本大会出場を果たした。
- 祖母は、蟻の思いも天に届くと言って、受験生の孫を優しく励ましました。
類義語・関連語
意味の近い言葉に、次のことわざがあります。
- 蚤の息さえ天に上がる(のみのいきさえてんにあがる):
蚤のようにごく小さな生き物の息さえ天まで上がるということで、力の弱い者でも、一心になって行えば何事でもなし遂げられるというたとえ。
「蟻の思いも天に届く」と同じく、蟻は小ささのたとえ
「蟻」を含むほかのことわざでも、蟻はごく小さなもののたとえとして使われています。
- 蟻の穴から堤も崩れる(ありのあなからつつみもくずれる):
蟻があけた小さな穴から大きな堤も崩れるということで、ほんのわずかな油断や不注意から大事が起こるたとえ。
『韓非子』喩老篇の一節に由来します。 - 蟻の這い出る隙もない(ありのはいでるすきもない):
蟻が這い出るほどのすき間もないということで、警戒が厳重なことのたとえ。
「蟻の這い入る隙もない」とするのは誤りです。



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