「水」に関する有名なことわざ・慣用句・故事成語・四字熟語一覧

スポンサーリンク
「水」に関係する有名なことわざ 【特集】ことわざ・慣用句・四字熟語

雨が降り、川となり、やがて海へ。
私たちの命を支える「水」は、時に清らかに心を癒やし、時に激しく全てを押し流します。
その変幻自在な性質は、古来より人の生き方や人間関係、社会の理を例える言葉として大切にされてきました。

」(みず)にまつわる言葉を知ることは、状況に合わせた柔軟な考え方や、物事の真理を見抜く力を養うことにも繋がります。

もくじ
  1. 人間関係や相性を表す言葉
  2. 成功・失敗や物事の結末を表す言葉
  3. 行動・覚悟・伝え方を表す言葉
  4. 心の状態や処世術を表す言葉

人間関係や相性を表す言葉

魚心あれば水心(うおごころあればみずごころ)

相手が自分に好意を持って接してくれるなら、こちらもそれに応じた態度をとる用意があるということ。
魚が水に親しもうとすれば、水もそれに応じるという、互いの歩み寄りや「返報性」の大切さを説いています。

水と油(みずとあぶら)

互いの性格や性質が根本的に異なり、どうしても打ち解けられなかったり、反発し合ったりすること。
どれほど混ぜ合わせようとしても決して溶け合わない水と油の性質を、組織や個人の相性の悪さに例えています。

水魚の交わり(すいぎょのまじわり)

魚が水なしでは生きられないように、切っても切れない極めて親密な関係のこと。
『三国志』の劉備と諸葛孔明の信頼関係を表す故事に由来し、理想的な主従関係やパートナーシップを指します。

一衣帯水(いちいたいすい)

一筋の帯のように狭い川や海を隔てて、極めて近く接していること。
もとは「衣服の帯ほどの狭い川」という意味で、隣り合っている地域や、密接で切り離せない関係性を表す際に用いられます。

水入らず(みずいらず)

他人を交えず、家族や身内、親しい仲間だけでリラックスして過ごすこと。
水という「異物(他人)」が入り込まない、純粋に気心の知れた者たちだけの時間を指す、温かみのある表現です。

水臭い(みずくさい)

親しい仲なのに、まるで他人のようなよそよそしい態度や遠慮をすること。
料理が水っぽくなって味が薄まるように、心の距離が遠くなってしまったような寂しさを表す言葉です。

落花流水(らっかりゅうすい)

散る花が流れに従い、流れる水が花を運ぶように、男女が互いに慕い合い、相思相愛であること。
あるいは、物事が自然の勢いに従って移り変わっていく、風情ある様子を指します。

血は水よりも濃い(ちはみずよりもこい)

友人や知人との絆も大切だが、何よりも血のつながった親族の絆こそが最も強く、頼りになるということ。
他人は最後には離れていくかもしれないが、家族はどんな時でも助け合うという、血縁の重みを強調する言葉です。

成功・失敗や物事の結末を表す言葉

水を得た魚(みずをえたうお)

自分に合った環境や、得意な能力を存分に発揮できる場所を得て、生き生きと活躍するさま。
陸で苦しんでいた魚が水に放たれた瞬間の躍動感を例えており、本領発揮する人への褒め言葉として使われます。

焼け石に水(やけいしにみず)

努力や援助が極めてわずかで、直面している大きな困難や損失に対して、全く効果がないこと。
熱く焼けた大きな石に、コップ一杯の水をかけてもすぐに蒸発してしまう虚しさを表しています。

覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず)

一度起きてしまったことや、決裂した関係は、二度と元の状態に戻すことはできないということ。
盆からこぼれた水は二度と元には戻らないという故事から、取り返しのつかない過ちや決別を戒める言葉です。

水の泡(みずのあわ)

それまでの長い努力や積み重ねが、何かの拍子に一瞬ですべて無駄になってしまうこと。
水面に浮かんだ泡が儚く消える様子に例えています。「水泡に帰す(すいほうにきす)」も同じ意味です。

氷山の一角(ひょうざんのいっかく)

表面に現れている問題は、実は全体のごく一部にすぎず、水面下にはもっと巨大な事実が隠れていること。
海上にわずかに見える氷山の影には、その数倍もの本体が沈んでいるという自然現象からきた言葉です。

寝耳に水(ねみみにみず)

予期していなかった出来事が突然起こり、非常に驚き、動揺すること。
寝ている時に耳に水が入るような不快な驚きではなく、本来は洪水の激流が寝込みを襲うほどの衝撃を意味しています。

行動・覚悟・伝え方を表す言葉

水に流す(みずにながす)

過去の揉め事や失敗を、すべてなかったことにして許し合うこと。
「川の流れが全てを清めてくれる」という日本古来の清め(禊)の精神に基づいた、前向きな和解の表現です。

背水の陣(はいすいのじん)

失敗すれば後がないという、絶体絶命の状況で決死の覚悟を持って物事に臨むこと。
川を背にして陣を敷き、逃げ場を断つことで兵士の士気を極限まで高めたという中国の戦術に由来します。

雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)

軒下から落ちるわずかな雨だれでも、長い年月絶え間なく同じ場所に落ち続ければ、硬い石にさえ穴をあけることができるということ。
「水滴石穿(すいてきせきせん)」とも言い、微力でも根気よく続ければ必ず大きな目的を達成できるという教訓です。

立て板に水(たていたにみず)

淀みがなく、すらすらと流れるように話をすること。
立てかけた板に水を流すと、何の抵抗もなく一気に流れ落ちる様子に例えています。
弁舌が爽やかで巧みな人を指します。

水を差す(みずをさす)

上手くいっている最中や、盛り上がっている場の空気を、横から余計なことをして台無しにすること。
熱い湯に冷水を注いで温度を下げるように、他人の熱意を冷めさせる言動をいさめる表現です。

冷や水を浴びせる(ひやみずをあびせる)

熱心に活動している人に対して、意欲をくじくような皮肉や冷淡な態度をとること。
「水を差す」よりも、相手をあえて冷遇したり、突き放したりする意図的なニュアンスが強くなります。

湯水のように使う(ゆみずのようにつかう)

お金や物を、惜しむことなく無駄に大量に使うこと。
かつて水や湯がいくらでも手に入る豊富で安いものだった時代を反映した言葉で、現代では主に「浪費」を戒めるために使われます。

呼び水(よびみず)

ポンプを動かす際に入れる少量の水。転じて、大きな事態を引き起こすきっかけとなる小さな出来事のこと。
何かを始めるための「最初の一手」や、需要を喚起するための刺激などを指す際に用いられます。

心の状態や処世術を表す言葉

明鏡止水(めいきょうしすい)

一点の曇りもない鏡と、静かに止まっている水のこと。
邪念がなく、澄み切った落ち着いた心境のたとえです。
物事をありのままに映し出すような、落ち着いた精神状態を表す四字熟語です。

行雲流水(こううんりゅうすい)

空を行く雲や流れる水のように、物事に執着せず、自然の成り行きに任せて自由に行動すること。
自分のこだわりを捨て、その時々の状況に柔軟に対応する、執着のない生き方を指します。

水は方円の器に従う(みずはほうえんのうつわにしたがう)

水は入れる容器によって形が変わるように、人間も周囲の環境や付き合う友人によって、善くも悪くも変化するということ。
環境選びや教育の重要性を説く言葉であり、柔軟性や順応性を表す場合もあります。

水清ければ魚棲まず(みずきよければうおすまず)

あまりに清廉潔白すぎたり、厳格すぎたりすると、かえって周囲の人々に敬遠され、誰も寄り付かなくなること。
水が透明すぎると魚の隠れ場所がなくなるように、人間関係には多少の「ゆとり」や「寛容さ」が必要であることを説いています。

山紫水明(さんしすいめい)

山は日に映えて紫色に霞み、川の水は澄み切って清らかであること。
日本の美しい自然の景色を称える四字熟語であり、観光地や景勝地の形容として欠かせない言葉です。

鏡花水月(きょうかすいげつ)

鏡に映った花や、水面に映った月のように、目には見えても決して手に取ることのできない、儚く幻想的なもののたとえ。
美しくも実体のないもの、あるいは言葉で言い表せないほど深みのある趣を指します。

薄氷を踏む(はくひょうをふむ)

いつ割れるかわからない薄い氷の上を歩くような、非常に危険でスリリングな状況に臨むこと。
張り詰めた緊張感を伴う場面での心理描写や、危うい行動を戒める際によく使われます。


スポンサーリンク

コメント