「水を得た魚」や「水に流す」のように、私たちの生活に欠かせない「水」は、多くのことわざや慣用句、四字熟語にも使われています。水は、状況や文脈によって、清らかさ、厳しさ、順応性、掴みどころのなさなど、多彩な表情を見せます。
「水」というテーマに関連する、主なことわざや慣用句、故事成語、四字熟語などを紹介します。
「水」に関することわざ
- 魚心あれば水心(うおごころあればみずごころ):
相手が好意を示せば、こちらもそれに応える用意があるということ。 - 渇しても盗泉の水を飲まず(かっしてもとうせんのみずをのまず):
どんなに困窮しても、不正なことや道義に反することには手を出さないたとえ。 - 君子の交わりは淡きこと水の如し(くんしのまじわりはあわきことみずのごとし):
徳のある者同士の交際は、水のように淡々として長く続くということ。 - 寝耳に水(ねみみにみず):
思いがけない突然の出来事に非常に驚くことのたとえ。 - 流れる水は腐らず(ながれるみずはくさらず):
常に活動しているものは、停滞せず健全であることのたとえ。 - 水清ければ魚棲まず(みずきよければうおすまず):
あまりに清廉潔白すぎると、かえって人に親しまれないことのたとえ。 - 水は方円の器に従う(みずはほうえんのうつわにしたがう):
人は付き合う友人や環境によって、良くも悪くもなるというたとえ。 - 焼け石に水(やけいしにみず):
援助や努力が少なすぎて、効果がほとんどないことのたとえ。
「水」に関する慣用句
- 水が合わない(みずがあわない):
性格や気風が合わず、うまくいかないこと。 - 水を得た魚(みずをえたうお):
自分に合った環境や活躍の場を得て、生き生きと能力を発揮するさま。 - 水掛け論(みずかけろん):
互いに自説を主張し合い、解決のつかない議論をすること。 - 水際立つ(みずぎわだつ):
多くの中で、際立って優れており目立っているさま。 - 水臭い(みずくさい):
親しい間柄なのに、他人行儀でよそよそしいさま。 - 水を差す(みずをさす):
うまくいっていることや、盛り上がっている場の雰囲気を壊すような言動をすること。 - 水を打ったよう(みずをうったよう):
騒がしかった場所が、急に静まりかえるさま。 - 水を向ける(みずをむける):
相手が話しやすいように、関心があると思われる話題にそれとなく誘いかけること。 - 水と油(みずとあぶら):
性質が全く異なり、互いに反発し合って溶け合わないことのたとえ。 - 水に流す(みずにながす):
過去にあった争いや恨みなどを、すべてなかったことにして許すこと。 - 水入らず(みずいらず):
他人を交えず、身内や仲間うちだけであること。 - 水の泡(みずのあわ):
それまでの努力や苦労がすべて無駄になってしまうことのたとえ。 - 水も滴る(みずもしたたる):
水がしたたり落ちるほど、みずみずしくて美しいさま。主に容姿を形容する。 - 水も漏らさぬ(みずももらさぬ):
警戒や警備などが非常に厳重で、少しの隙もないさま。 - 水泡に帰す(すいほうにきす):
努力や苦心がすべて無駄になること。「水の泡」とほぼ同義。 - 水火も辞せず(すいかもじせず):
水や火の中に入るような、どんな苦難もいとわないこと。 - 湯水のように使う(ゆみずのようにつかう):
金銭や物を少しも惜しまずに、むやみにたくさん使うこと。 - 立て板に水(たていたにみず):
立てかけた板に水を流すように、すらすらとよどみなく話すことのたとえ。 - 泥水をすする(どろみずをすする):
非常に苦しい生活や辛い経験をすることのたとえ。 - 薄氷を踏む(はくひょうをふむ):
非常に危険な状況に臨むことのたとえ。 - 氷山の一角(ひょうざんのいっかく):
現れている事柄が、全体のほんの一部であることのたとえ。 - 冷や水を浴びせる(ひやみずをあびせる):
熱中している人の意気込みをくじくような言動をすること。
「水」に関する故事成語
- 如魚得水(じょぎょとくすい):
魚が水を得たように、自分に合った環境や相性の良い相手に出会うこと。 - 水魚の交わり(すいぎょのまじわり):
水と魚のように、切り離せない親密な交際や関係のたとえ。 - 高きより水を流す(たかきよりみずをながす):
高い所から水を流すように、物事をきわめて容易に行うことのたとえ。 - 背水の陣(はいすいのじん):
失敗すれば後がないという決死の覚悟で物事に臨むことのたとえ。 - 覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず):
一度してしまったことは、もう取り返しがつかないことのたとえ。
四字熟語
- 飲水思源(いんすいしげん):
水を飲む際にはその水源を思うように、受けた恩恵の根本を忘れないこと。 - 行雲流水(こううんりゅうすい):
空を行く雲と流れる水のように、物事に執着せず自然の成り行きに任せるさま。 - 鏡花水月(きょうかすいげつ):
鏡に映る花や水に映る月のように、目には見えても手には取れない儚いもののたとえ。 - 山紫水明(さんしすいめい):
山が日に映えて紫色に見え、川の水が清らかに流れる、美しい自然風景のこと。
【特集記事】
週(月・火・水・木・金・土・日)のことわざ
「月・火・水・木・金・土・日」に関係する有名なことわざ・慣用句・故事成語・四字熟語の一覧記事です。












コメント