意味
「冬夏青青(とうかせいせい)」とは、変わらない節操を持ち続ける人のたとえです。
季節が移っても葉の緑を保つ松や柏(= ヒノキやコノテガシワの仲間)などの常緑樹のようすを、人の心のあり方にたとえています。
- 青青(せいせい):緑の葉が茂っているようす。
- 節操(せっそう):信念や主義を守り通すこと。
- 常緑樹(じょうりょくじゅ):一年じゅう葉をつけている木。
語源・由来
この言葉は、『荘子』の徳充符篇に出てくる、孔子のことばが元になっています。
魯の国の王駘という人物についてたずねられた孔子が答える場面で、次の一節が由来です。
受命於地,唯松柏獨也在,冬夏青青;受命於天,唯舜獨也正
(地から命を受けたものの中では、ただ松と柏だけが、冬も夏も青々としている。天から命を受けたものの中では、ただ舜だけが正しい。)
冬も夏も青々としている松と柏の姿が、変わらない節操を持ち続ける人のたとえとして使われるようになりました。
使い方・例文
- 流行に流されず三十年同じ味を守る店主は、冬夏青青の人だ。
- 立場が変わっても主張がぶれない先輩は、まさに冬夏青青である。
- 苦しい時も豊かな時も態度を変えない親友を、冬夏青青の人というのだろう。
類義語・関連語
冬夏青青と同じく、冬の寒さの中でも緑を保つ松と柏を、変わらない節操にたとえた言葉です。
- 歳寒の松柏(さいかんのしょうはく):
寒い季節にも緑を保つ松と柏のように、苦しい状況でも志を変えないたとえ。『論語』に由来。


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