意味
「歳寒の松柏(さいかんのしょうはく)」とは、節操が堅く、困難にあっても屈しないという意味のたとえです。
寒さの厳しい冬にも葉の緑を保つ松や柏(= ヒノキやコノテガシワの仲間)を、逆境に置かれても志を変えない人にたとえています。
- 歳寒(さいかん):寒い季節。
- 松柏(しょうはく):松と柏。
- 柏(はく):ヒノキやコノテガシワなどの常緑樹。
- 節操(せっそう):信念や主義を守り通すこと。
語源・由来
この言葉は、『論語』子罕篇にある、孔子の次のことばが元になっています。
歲寒,然後知松柏之後凋也。
(歳寒くして、然る後に松柏の凋むに後るるを知るなり)
季節が寒くなって初めて、松や柏がほかの木よりも後までしぼまずに残ることが分かる、という意味です。
この松や柏を、苦しい状況に置かれても志を変えない人にたとえたのが、この言葉です。
「歳寒の操」「松柏の操」「松柏後凋(しょうはくこうちょう)」という言い方もあります。
使い方・例文
人の生き方をほめるときに使います。
- 会社が苦しい時期も信念を曲げなかった彼は、まさに歳寒の松柏だ。
- 何年も報われなくても研究を続ける先生の姿は、歳寒の松柏を思わせる。
- 周りが次々に態度を変えるなかで、彼女だけが歳寒の松柏のように筋を通した。



コメント