意味
「遊冶郎(ゆうやろう)」とは、酒や女遊びにふけって、身を持ちくずした男という意味です。
「郎」は男を表す字で、男の人について使う言葉です。
語源・由来
この言葉は、唐の詩人李白の「采蓮曲」に見えます。
若耶渓のほとりで蓮をつむ娘たちをうたった詩で、その後半に次の句があります。
岸上誰家游冶郎,三三五五映垂楊。
紫騮嘶入落花去,見此踟躕空斷腸。
(岸の上にいるのは、どこの家の遊び好きの若者たちか。三々五々、しだれ柳のあいだに姿が見える。栗毛の馬はいななきながら、散る花の中へ去っていく。これを見て立ちつくし、むなしく胸を痛める。)
詩では「游冶郎」と書かれ、岸辺で遊ぶ若者たちを指しています。
使い方・例文
人の暮らしぶりを強くとがめる言葉なので、本人に向けて使えば悪口になります。
- 若いころの彼は、親の財産を使い果たした遊冶郎だった。
- 夜ごとに酒場を遊び歩く兄を、母は「とんだ遊冶郎だ」と嘆いた。
- 放蕩の末に家を追われた遊冶郎が、心を入れ替えて働き始めた。
類義語
いずれも、遊びにふけって身を持ちくずした人や、その暮らしぶりを表す語です。
- 放蕩者(ほうとうもの):
酒や遊びにおぼれ、品行の定まらない人。 - 道楽者(どうらくもの):
道楽にふけり、本業をおろそかにする人。 - 遊び人(あそびにん):
決まった仕事をせず、遊んで暮らす人の呼び名。 - 放蕩無頼(ほうとうぶらい):
定職を持たず、酒や女遊びにふけって行いが乱れていること。人ではなく、暮らしぶりを言う。


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