意味
「伊達男(だておとこ)」とは、派手に着飾って周りの目を引く、おしゃれな男性という意味です。
また、侠気(= 弱い者を助けようとする心意気)にあふれた男性を指すこともあり、この意味では侠客(= 義理を重んじ、弱い者の味方をすると誇った人)と同じです。
語源・由来
この言葉は、「伊達」に「男」を付けた語です。
「伊達」には、目立つ派手なふるまいをすることや、男気を見せびらかすこと、好みがあか抜けていることといった意味があります。
「伊達」という語そのものの起こりには、いくつかの説があります。
一つは、目立つようにするという意味の「立つ」の連用形「立て」から来たという説です。
もう一つは、伊達政宗(= 戦国時代から江戸時代初めの東北の大名)の家来たちの服装が派手だったから、という説です。
このほか、「いかにも〜らしく見せる」という意味の接尾語「だて(立)」が、室町時代の終わりごろに独立した語になったとする見方もあります。
どの説が正しいかは、はっきりしていません。
使い方・例文
- 祖父は若いころ、白いスーツを着こなす町一番の伊達男だったそうだ。
- パーティー会場に赤いネクタイの伊達男が現れ、みんなの視線を集めた。
- 頼まれると断れない伊達男で、困った仲間のためなら損も引き受けた。
類義語・関連語
「伊達男」の二つ目の意味と重なる語です。
- 男伊達(おとこだて):
男の面目を守り通す振る舞いや、そうする人。弱い者の側に立ち、信義を重んじる侠客のこと。
「伊達男」と「男伊達」の違い
同じ字を入れ替えた形で、どちらも侠客を指すことがあるため迷いやすい組です。
| 語句 | 中心の意味 | 指すもの |
|---|---|---|
| 伊達男 (だておとこ) | しゃれた身なりで目立つこと。侠客の意味もある | 人だけ |
| 男伊達 (おとこだて) | 男の面目を立てる心意気。身なりの意味は無い | 振る舞いと、その人 |
伊達男の「伊達」は江戸の美意識の一つ
「伊達」は、近世の日本で〈俠〉という美的理念を形づくった美意識の一つとされます。
もとは、意気を張り合い、人目を引く派手な振る舞いをすることを指し、その心の表れとして、きらびやかな服装のことも言いました。
のちに意味が広がり、男気を見せびらかすことや見栄を張ること、さらには旗本奴(= 江戸時代前期に町を荒らした無頼の旗本)や町奴(= それに対抗した町人)と呼ばれた侠客たちの心意気まで表すようになりました。
「伊達男」の二つの意味は、この「伊達」の二つの面にそれぞれ当たります。


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