血が騒ぐ

『血が騒ぐ』の文字サムネイル 個別解説
スポンサーリンク

好きなことに取り組む瞬間、体の奥から自然と力が湧いてくる。
そんな抑えきれない高揚感を表すのが、「血が騒ぐ」(ちがさわぐ)です。

意味

「血が騒ぐ」とは、気持ちが高ぶって、じっとしていられなくなるという意味です。

不安による緊張ではなく、結末を見届けたいという興奮を伴う点が特徴です。
スポーツ観戦や物語の展開など、はらはらしながらも目が離せない場面で使われます。

語源・由来

「血が騒ぐ」は、興奮したときに感じる体内の血の巡りを言葉にした表現です。

心が高ぶると、心拍が速くなり、体をめぐる血の流れをはっきりと感じることがあります。
この、興奮とともに血がざわめくような体の感覚が、そのまま気持ちの高ぶりを表す言葉になりました。
日本語では血の温かさを人情や情熱の象徴とすることが多く、「血」を使った表現には感情の熱を伝えるものが数多くあります。

使い方・例文

「血が騒ぐ」は、期待や興奮で気持ちが高ぶる場面で使われます。

  • 大会が近づくと、選手たちの血が騒ぐ
  • 祭りの太鼓の音を聞くと、なぜか血が騒ぐ
  • 新しい挑戦の話に、久しぶりに血が騒いだ

使うときの注意点

「血が騒ぐ」は興奮や高揚を表す言葉で、不安や悪い予感で落ち着かない気持ちを表すのには使いません。
そうした不吉な胸騒ぎを表す場合は、「胸が騒ぐ」という別の表現を使うのが適切です。

類義語・関連語

「血が騒ぐ」と同じように、期待や興奮による高揚感を表す言葉には、以下のようなものがあります。

  • 心が躍る(こころがおどる):
    楽しみな出来事を前に、期待で心が弾むこと。
  • 胸が高鳴る(むねがたかなる):
    期待や興奮で、鼓動が速く感じられること。

「血が騒ぐ」と「胸が高鳴る」の違い

どちらも高揚感を表しますが、由来となる感覚が異なります。「血が騒ぐ」は血の巡りという体内の感覚を、「胸が高鳴る」は心臓の鼓動という、より局所的な感覚を表します。

語句由来となる感覚
血が騒ぐ血の巡りという体内の感覚
胸が高鳴る心臓の鼓動という局所的な感覚

英語表現

get one’s blood pumping

「血を送り出す働きを高める」という意味で、興奮や高揚で気持ちが盛り上がることを表す表現。

The sound of drums always gets my blood pumping.
(太鼓の音を聞くと、いつも血が騒ぐ。)

「血」に託された気性の言葉

日本語には、「血」を使って生まれ持った気性や本能的な性質を表す言葉が数多くあります。
激しやすい気性を表す「血の気が多い」、家系に受け継がれた性質を表す「血は争えない」なども、その一例です。

「血が騒ぐ」もこの系譜に連なる表現です。理屈では説明しきれない、体の奥から湧き上がるような衝動を「血」という言葉に託すことで、人はその抑えがたさを実感を伴って語ってきたのだといえます。

スポンサーリンク

コメント