慣用句

笠に着る

(かさにきる)

地位や権力のある人の後ろ盾を頼みにして、いばった態度を取ること。


5文字の言葉か・が」から始まる言葉
笠に着る ことば
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意味

笠に着るとは、権力ある立場の人の力を借りて、尊大にふるまう様子を表します。
自分自身の力ではなく、他人の権威を利用している点に否定的なニュアンスが込められます。

  • (かさ):頭にかぶり、雨や日差しを防ぐ道具。
  • 着る(きる):身に付けること。

語源・由来

笠は風雨や日差しから身を守るために身に着けるものです。
そこから、他人の権威や後ろ盾を、自分を守る笠のように利用する様子を「笠に着る」と言うようになりました。
江戸時代の足軽の陣笠に結びつける説も語られますが、確かな裏づけはありません。

使い方・例文

笠に着るは、自分の地位や後ろ盾を利用していばった態度を取る人をたしなめる場面で使われます。

  • 彼は上司の権威を笠に着た態度で部下に接する。
  • 親の会社を笠に着て偉そうにするのはみっともない。
  • 権力を笠に着た言動は、いずれ信頼を失う。

類義語・関連語

笠に着ると同様に、他人の権威を頼りにいばる様子を表す言葉には、以下のようなものがあります。

  • 虎の威を借る狐(とらのいをかるきつね):
    他人の権威を頼りにいばること。

英語表現

笠に着ると近いニュアンスを持つ英語表現には、以下のようなものがあります。

Throw one’s weight around

直訳は「自分の体重を投げつける」。自分の立場や権力を振りかざして横柄にふるまう様子を表す表現。

Ever since his promotion, he’s been throwing his weight around the office.
(昇進してから、彼はオフィスで権力を振りかざすようになった。)

現代に形を変えた「笠」

江戸時代の「笠」は、主君という具体的な権威の象徴でした。
現代でも、役職や所属する組織の名前、時には肩書きやフォロワー数までもが、同じような「笠」として使われることがあります。
後ろ盾にしているものが刀を差した主君であっても、名刺の肩書きであっても、自分自身の実力ではなく借り物の権威でいばる構造は変わりません。
時代が変わっても、この言葉が古びない理由はそこにあるといえるでしょう。

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