慣用句

狐の嫁入り

(きつねのよめいり)

日が照っているのに雨が降る、天気雨のこと。夜の山野で狐火が列をなして見える現象のことも指す。


8文字の言葉き・ぎ」から始まる言葉
狐の嫁入り ことば
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意味

狐の嫁入りとは、日が照っているのに雨が降る、いわゆる天気雨のことという意味です。
また、夜の山野で狐火(鬼火)が列をなして見える現象のことも指し、どちらも人知を超えた不思議な現象への畏敬を込めた言葉です。

  • (きつね):人を化かすとされた動物。
  • 嫁入り(よめいり):花嫁が嫁ぎ先に入ること。

語源・由来

「狐の嫁入り」という呼び名の由来には諸説あります。
日が照っているのに雨が降るという普通ではありえない現象を、人を化かすとされた狐の仕業と見なしたという説や、狐火の行列が婚礼の提灯行列に見えたことから名付けられたという説が伝えられています。
科学的な気象観測がなかった時代、説明のつかない自然現象を身近な動物の伝承と結びつけて語り継いできた例のひとつです。

使い方・例文

「狐の嫁入り」は、晴れているのに雨が降る不思議な天気雨を表す際に使われます。

  • 日差しの中で急に雨が降り出し、狐の嫁入りだと驚いた。
  • 夏によく見られる狐の嫁入りは、局地的な現象だ。
  • 虹が出るとき、しばしば狐の嫁入りが起きている。

類義語・関連語

「狐の嫁入り」と同様に、不思議な天候現象を表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 天気雨(てんきあめ):晴れているのに降る雨の気象用語。
  • 涙雨(なみだあめ):悲しみの折に降る、ほんのわずかな雨。

英語表現

sunshower

日が照っている中で雨が降る現象そのものを指す英単語。

We got caught in a sunshower on our way home.
(帰り道、狐の嫁入りに遭った。)

天気雨を動物の結婚にたとえる発想はアジアやアフリカにも見られる

日が照っているのに雨が降る天気雨を動物の婚礼にたとえる発想は、日本の「狐の嫁入り」だけではありません。
韓国では虎の婿入りと表現され、マレーシアでは日本と同じようにキツネの嫁入りと呼ばれています。

アフリカの一部地域ではジャッカルやサルの結婚式にたとえられるなど、地域によって選ばれる動物には違いがあります。
ジャッカルはキツネと同じイヌ科の動物で、いずれも身近でありながらどこか神出鬼没なイメージを持つ動物が選ばれている点は共通しています。

説明のつかない自然現象を、身近な動物にまつわる物語に置き換えて理解しようとする発想は、文化や言語の違いを越えて世界各地で見られます。

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