慣用句

見掛け倒し

(みかけだおし)

外見だけは立派に見えるが、実際の中身や力は劣っていること。またそのさま。

異形:見かけ倒し

6文字の言葉」から始まる言葉
見掛け倒し ことば
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意味

「見掛け倒し」とは、外見だけは立派に見えるが、実際の中身や力は劣っているという意味です。

期待させておいて裏切られたという、落胆や失望を伴う言い方です。
だます意図があったかどうかは問わず、結果として釣り合っていない状態を指します。

  • 見掛け(みかけ):外から見たときの様子。
  • 倒し(だおし):あてが外れて損をすること。

語源・由来

「見掛け倒し」は、日常の言い回しとして定着した言葉です。

後半の「倒し」は、単に倒れることではありません。
「食い倒し」「借り倒し」のように、支払うべきものを支払わずに相手へ損をかける、あるいは当てにしたものが外れて損になる、という意味で使われてきた形です。
外見に引かれて期待した分だけ損をした、という受け手の側の感覚が、この一語に残っています。

使い方・例文

「見掛け倒し」は、外見から期待したものが中身で裏切られた場面で使われます。

  • 立派な箱を開けたら中身は半分。まったくの見掛け倒しだ。
  • 体格はいいが実力は伴わず、見掛け倒しの選手だと言われた。
  • 強そうな見出しだが、読んでみると見掛け倒しの記事だった。

類義語・関連語

「見掛け倒し」と同じく、外見と中身が釣り合っていないことを表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 羊頭狗肉(ようとうくにく):
    羊の頭を看板に掲げながら、実際には犬の肉を売るような偽り。
  • 張り子の虎(はりこのとら):
    虚勢を張っているだけで、実際には力のない人のたとえ。
  • 有名無実(ゆうめいむじつ):
    評判ばかりが先行して、実質が伴っていないこと。

「見掛け倒し」と類義語の違い

いずれも外見と中身の落差を突く言葉ですが、だます意図があるかどうかで分かれます。
「見掛け倒し」は結果として釣り合っていない状態を指すだけですが、「羊頭狗肉」は売り手が意図的に偽っている点を責めます。

語句だます意図使う対象
見掛け倒し
(みかけだおし)
問わない人・物の両方
羊頭狗肉
(ようとうくにく)
意図的な偽り商いや宣伝
張り子の虎
(はりこのとら)
本人が虚勢を張る主に人

対義語

「見掛け倒し」と正面から対をなす言葉には以下のようなものがあります。

  • 山椒は小粒でもぴりりと辛い(さんしょうはこつぶでもぴりりとからい):
    体は小さくても、優れた力や気迫を備えていることのたとえ。
  • 能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす):
    実力のある人ほど、それを表に見せびらかさないということ。

英語表現

all show and no substance

見せ場ばかりで中身がないことを、正面から言い切る表現。

Their new plan is all show and no substance.
(彼らの新しい計画は見掛け倒しです。)

a paper tiger

紙の虎、つまり強そうに見えて実際には手ごわくない相手を指す言い方。

The champion turned out to be a paper tiger.
(王者は見掛け倒しだと分かりました。)

「倒し」がつく言葉の並び

日本語には「倒し」で終わる言葉がいくつかあり、どれも誰かが損をする形をとります。
「食い倒し」は代金を払わずに食べること、「借り倒し」は借りたまま返さないことで、いずれも損をするのは相手の側です。
これに対して「見掛け倒し」だけは、損をするのが見た側になります。
同じ語尾を持ちながら、損得の向きが入れ替わっている点が、この語のつくりの特徴です。

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