四字熟語 故事成語

伏竜鳳雛

(ふくりょうほうすう)

世に知られていないすぐれた人物と、将来が期待される若者のたとえ。


9文字の言葉ふ・ぶ・ぷ」から始まる言葉
伏竜鳳雛 ことば
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意味

「伏竜鳳雛」は、水の中にひそむ竜と、鳳凰のひなという二つの生き物を並べた四字熟語です。
どちらもまだ本来の姿を見せていないところから、世に知られていないすぐれた人物と、将来を期待される若者をたとえます。
もともとは三国時代の二人の人物への評価で、そこから転じて広く人材を指すようになりました。

  • 伏竜(ふくりょう):池の中にひそむ竜。
  • 鳳雛(ほうすう):鳳凰のひな。

語源・由来

「伏竜鳳雛」は、中国の三国時代に、一人の人物評論家が二人の人材を評した言葉から生まれました。
出典は『三国志』「蜀志」諸葛亮伝に付けられた注で、司馬徽が蜀の諸葛亮を伏竜、龐士元を鳳雛と評した言葉です。
その注に引かれた『襄陽記』では、劉備に世の中の情勢をたずねられた司馬徽が「儒生俗士、豈に時務を識らんや。此の間、自ら伏竜・鳳雛有り」と答えています。
学者や世間なみの人に世の中の急所が分かるものか、この土地には伏竜と鳳雛がいる、という意味です。
劉備が誰のことかと問うと、司馬徽は諸葛孔明と龐士元だと答えました。

使い方・例文

「伏竜鳳雛」は、まだ世に出ていない人材がそろっていることを述べる場面で使われます。

  • あの研究室には伏竜鳳雛がそろっていると言われる。
  • 地方の道場にも伏竜鳳雛は隠れているものだ。
  • 新人二人を伏竜鳳雛と呼ぶのは、少し気が早い。

類義語・関連語

「伏竜鳳雛」と同じように、まだ世に知られていない才能を表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 臥竜(がりょう):
    すぐれた能力を持ちながら、世に知られていない人物。
  • 麒麟児(きりんじ):
    才能や技芸が特にすぐれ、将来性のある若者。
  • 三顧の礼(さんこのれい):
    すぐれた人材を迎えるために、何度も足を運んで礼を尽くすこと。

「伏竜鳳雛」と「麒麟児」の違い

どちらもすぐれた人物を指しますが、何人を指すかが違います。
「伏竜鳳雛」は世に出ていない大人物と有望な若者の二人を並べた言い方で、「麒麟児」は若者一人を指します。

語句指す人数年齢の幅
伏竜鳳雛
(ふくりょうほうすう)
二人大人物と若者
麒麟児
(きりんじ)
一人若者のみ

英語表現

dark horse

力を表に出さずにいて、意外な実力を見せる人を指す表現。

She is such a dark horse that nobody knew she could paint.
(彼女はまったくの隠れた実力者で、絵が描けるとは誰も知りませんでした。)

rising star

これから成功しそうだと見られている人を指すフレーズ。

He is the rising star of the company.
(彼は社内で将来を期待されている人です。)

諸葛亮につけられた二つのあだ名

諸葛亮には「伏竜」のほかに「臥竜」という呼び名もあります。
「臥竜」のほうは、劉備に諸葛亮を勧めた徐庶の「諸葛孔明は、臥竜なり」という言葉で、こちらは「蜀志」諸葛亮伝の本文に出てきます。
伏竜のほうは同じ伝の注に引かれた話で、言い出したのは司馬徽です。
そのため四字熟語としても、「臥竜鳳雛」という形が使われます。

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