意味
「断崖絶壁」は、切り立った崖を意味する「断崖」と「絶壁」という、ほぼ同じ意味を持つ二字熟語を重ねてできた四字熟語で、切り立って足がかりのない険しい崖を表します。
そこから転じて、逃げ場も後戻りする余地もない、追い詰められた状況のたとえとしても使われます。
失敗が許されない土壇場の緊迫感を伴う場面で用いられることが多い言葉です。
- 断崖(だんがい):切り立った険しいがけ。
- 絶壁(ぜっぺき):切り立ったがけや岸壁。
語源・由来
「断崖絶壁」は、切り立った崖を指す「断崖」と「絶壁」という、意味の重なる二字熟語を組み合わせてできた四字熟語です。
同じ意味の言葉を二つ並べることで、崖の険しさや逃げ場のなさを強調する成り立ちを持ち、山や谷の険しさを表す「深山幽谷」など、同じ組み立て方をする四字熟語が日本語にはいくつも見られます。
使い方・例文
「断崖絶壁」は、切り立った崖を目にした情景を語る場面と、追い詰められた状況を比喩的に語る場面の両方で使われます。
- 断崖絶壁に立つ灯台まで、細い山道を息を切らして登った。
- 資金繰りが尽き、あの会社の経営はまさに断崖絶壁の状態だ。
- ここで逆転の一手が浮かばなければ、断崖絶壁に追い込まれる。
類義語・関連語
「断崖絶壁」と同じように、逃げ場のない厳しい状況を表す言葉には、次のようなものがあります。
「断崖絶壁」と類義語の違い
いずれも逃げ場のない厳しい状況を表しますが、何に重きを置くかが異なります。「断崖絶壁」は後がない崖っぷちの状況そのものを、「絶体絶命」は命や身にまで及ぶ危機の深刻さを、「進退窮まる」は身動きが取れない選択の不能さを指します。
| 語句 | 状況の焦点 | ニュアンス |
|---|---|---|
| 断崖絶壁 (だんがいぜっぺき) | 後がない崖っぷち | 逃げ場も後戻りの余地もない |
| 絶体絶命 (ぜったいぜつめい) | 命に及ぶ危機 | 助かる見込みがないほど深刻 |
| 進退窮まる (しんたいきわまる) | 選択の不能 | 進むも退くもできず動けない |
英語表現
back against the wall
追い詰められて逃げ場がない状況を表す表現。
With his back against the wall, he had no choice but to accept the deal.
(彼は断崖絶壁の状況に追い込まれ、その条件をのむしかなかった。)
on the ropes
追い詰められ、今にも倒れそうな窮地を表すボクシング由来の表現。
The company was on the ropes after losing its biggest client.
(最大の取引先を失い、その会社は断崖絶壁の状態に追い込まれた。)









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