慣用句

開いた口が塞がらない

(あいたくちがふさがらない)

あまりの驚きやあきれで、言葉も出ない様子。

異形:開いた口がふさがらない

12文字の言葉」から始まる言葉
開いた口が塞がらない ことば
スポンサーリンク

意味

「開いた口が塞がらない」とは、思わず開けた口を閉じられなくなるほど、相手の言動に衝撃を受けることを指す慣用句です。
元々は良い意味の驚きにも使われていましたが、現在では相手の言動にあきれる、否定的な場面で使われることがほとんどです。

語源・由来

「開いた口が塞がらない」は、驚きのあまり口を開けたまま何も言えなくなる様子を、そのまま言葉にした慣用句です。
古くは「開いた口が塞がらぬ」という形で使われており、驚きあきれて言葉を失う状態を指す言い回しとして、江戸時代にはすでに使われていたとみられます。

使い方・例文

「開いた口が塞がらない」は、相手の言動やあまりの出来事に、驚きあきれた場面で使われます。

  • 遅刻の言い訳を悪びれずに続ける彼に、開いた口が塞がらなかった
  • 予算の10倍もする見積書を見て、開いた口が塞がらない

類義語・関連語

「開いた口が塞がらない」と同様に、強い驚きやあきれを表す言葉には、以下のようなものがあります。

  • 二の句が継げない(にのくがつげない):
    驚きに限らず、返す言葉が出てこないこと。
  • 呆気に取られる(あっけにとられる):
    突然の出来事に驚き、放心状態になること。

「開いた口が塞がらない」と類義語の違い

3つとも驚きを表しますが、「開いた口が塞がらない」はあきれの色合いが濃く、「二の句が継げない」は驚き以外の場面でも使え、「呆気に取られる」はあきれより放心のニュアンスが強い言葉です。

語句中心の感情使える場面
開いた口が塞がらない
(あいたくちがふさがらない)
驚き+あきれ相手の言動にあきれる時
二の句が継げない
(にのくがつげない)
言葉に詰まる驚き以外でも幅広く
呆気に取られる
(あっけにとられる)
驚き+放心予想外の出来事に

英語表現

jaw-dropping

直訳すると「顎が落ちるほどの」で、驚きのあまり口が開いたままになる様子を表す表現。

The news of his resignation was jaw-dropping.
(彼が辞任するというニュースには心底驚いた。)

speechless

「言葉が出ない」を意味し、驚きやあきれで何も言えなくなる状態を表す表現。

I was speechless when I saw the mess he’d made.
(彼が散らかした様子を見て、言葉を失った。)

1700年の物語にすでにあった一文

「開いた口が塞がらない」という言い回しの古い形は「開いた口が塞がらぬ」で、1700年に成立したとされる「御前義経記ごぜんぎけいき」にすでに例が見えます。

あまりに驚いたりあきれたりすると、口を開けたまま次の言葉が出てこなくなります。
その様子をそのまま言葉にしたのがこの言い回しで、江戸時代前期にはすでに使われていたことになります。

同じように「二の句が継げない」「腰を抜かす」など、強い感情を体の動きの変化として表す言い回しは日本語に数多くあり、「開いた口が塞がらない」もその一つとして定着してきました。

スポンサーリンク

コメント