意味
「狐と狸の化かし合い(きつねとたぬきのばかしあい)」とは、悪賢い者同士がだまし合いをすることのたとえです。
交渉や駆け引きで、どちらも腹の内を見せずに相手を出し抜こうとする場面で使われます。
- 化かす(ばかす):人の心を惑わせて、だますこと。
語源・由来
「狐と狸の化かし合い」は、狐と狸のどちらにも人を化かす力があると古くから言い伝えられてきたことに由来します。
二匹とも人を欺く存在とされてきたことから、その両者が向き合えば化かし合いになる、という発想でこの言い方が生まれました。
使い方・例文
- 二人の値引き交渉は、まさに狐と狸の化かし合いだった。
- 老練な議員同士の駆け引きは、狐と狸の化かし合いそのものだ。
英語表現
英語では、知恵比べで互いに一歩も譲らない好勝負を表す言い回しが近い意味を持ちます。
diamond cut diamond
意味:知恵や悪知恵をめぐらせてしのぎを削る好勝負
ダイヤモンドはダイヤモンドでしか傷つけられないことから、互角の相手同士が渡り合う様子を表す言い回しです。
The negotiation between the two rivals was a case of diamond cut diamond.
(そのライバル同士の交渉は、まさに狐と狸の化かし合いだった。)
「化かし合い」の狐と狸は、狸寝入りや狐の嫁入りにも登場
「狐と狸の化かし合い」のほかにも、狐や狸を主役にした言葉はいくつもあります。
たとえば虎の威を借る狐は、実力のない者が権力者の威光を笠に着て威張るという意味です。
狸寝入りは都合の悪いときに寝たふりをすることで、捕らぬ狸の皮算用は手に入ってもいない利益を当てにして立てる、甘い計画のたとえです。


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