故事成語

春宵一刻値千金

(しゅんしょういっこくあたいせんきん)

春の夜の心地よいひとときは、大金にも換えがたい価値があること。

異形:春宵一刻直千金

17文字の言葉 / 「し・じ」から始まる言葉
春宵一刻値千金 ことば
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意味

「春宵一刻値千金(しゅんしょういっこくあたいせんきん)」とは、花が香り月がかすむ春の夜のひとときは、千金にも換えがたいほど趣深いという意味です。
春の夜の心地よさや美しさをほめる言葉です。

  • 春宵(しゅんしょう):春の夜。
  • 一刻(いっこく):ほんの短い時間。
  • 値(あたい):それだけの値打ちがある。
  • 千金(せんきん):大金。非常に価値があることのたとえ。

語源・由来

この言葉は、11〜12世紀の中国、北宋ほくそう(= 当時の王朝)の詩人蘇軾そしょくの詩「春夜」の一節が元です。
詩の冒頭は、次のとおりです。

春宵一刻值千金,花有清香月有陰。
(春の夜のひとときは、千金にも値する。花には清らかな香りがあり、月はおぼろにかすんでいる。)

この一節から、春の夜のひとときの趣深さを言う言葉になりました。
同じ句からは、わずかな時間が千金にも値することを言う「一刻千金」という言葉も生まれました。

使い方・例文

  • 夜桜の下で月を見上げ、春宵一刻値千金とはこのことだと思った。
  • 窓を開けると花の香りが流れ込み、春宵一刻値千金の夜だと感じた。
  • 縁側で湯のみを手に、祖父は春宵一刻値千金だとつぶやいた。

「春宵一刻値千金」の詩の後半は、高殿とぶらんこの庭の場面

蘇軾の詩は全4行で、「春宵一刻値千金」はその1行目です。
後半の2行は、次のとおりです。

歌管樓臺聲細細,鞦韆院落夜沉沉。
(歌や管楽器の音が聞こえる高殿たかどのでは、その音がかすかになり、ぶらんこのある中庭には夜が静かに更けていく。)

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