三字熟語

三枚目

(さんまいめ)

おどけて人を笑わせる役回りの人。芝居の役柄から。


5文字の言葉 / 「さ・ざ」から始まる言葉
三枚目 ことば
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意味

「三枚目(さんまいめ)」とは、まじめな役どころではなく、笑いを引き受ける立場の人を指します。
もとは歌舞伎の役柄で、こっけいな演技を受け持つ道化方どうけがた(= 笑いを専門に担う役者)を指しました。
今は俳優に限らず、身近な人の振る舞いについても使います。

語源・由来

江戸時代の芝居小屋では、表に並べた看板に出演する役者の名を書き、その並びで役柄を示しました。
上方の劇場には、右から三枚目にあたる看板へ、こっけいな役を専門とする役者の名を記す慣例がありました。
客は看板の位置を見るだけで、その役者が笑いを受け持つと分かる仕組みです。
この三枚目という位置の呼び名が役柄そのものを指すようになり、やがて芝居を離れて、人を笑わせる人柄を言う言葉になりました。

使い方・例文

  • 会議では三枚目に徹して、こわばった空気をほぐしている。
  • 主役より、三枚目の脇役のほうが記憶に残る映画だった。
  • 完璧に見える先輩が、酒の席では急に三枚目になる。

類義語・関連語

この言葉と同じように、人を笑わせる立場や気質を表す言葉には、以下のようなものがあります。

  • 道化(どうけ):
    おどけた仕草で人を笑わせること。またその役。
  • ひょうきん者(ひょうきんもの):
    気軽におどけてみせる、明るい気質の人。
  • お調子者(おちょうしもの):
    調子に乗って軽々しく振る舞う人。

「三枚目」と類義語の違い

三枚目・道化・お調子者は、笑いの引き受け方が違います。

語句笑いの引き受け方
三枚目
(さんまいめ)
笑いを取る役回りを引き受けている人
道化
(どうけ)
人を笑わせる行いそのもの、またその役
お調子者
(おちょうしもの)
調子に乗って振る舞い、軽く見られる人
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対義語

芝居の看板の並びから出た言葉で、反対の役回りを指すものは以下の通りです。

  • 二枚目(にまいめ):
    恋の場面を受け持つ、顔立ちの整った美男の役回り。

英語表現

英語では、次のような言い方でこの役回りを表します。

comic relief

張り詰めた場面をやわらげる、こっけいな役どころを指す言い方。

His character provides the comic relief in an otherwise dark film.
(彼の役は、重い調子の映画の中で三枚目を務めています。)

class clown

教室でおどけてみせ、周りを笑わせる生徒を指す言い回し。

He was the class clown all through high school.
(彼は高校を通じて三枚目で通っていました。)

看板は八枚、残った呼び名は二枚目と三枚目だけ

上方の芝居小屋では、木戸の前に八枚の看板を掲げ、一座の主な男役八人の名を並べました。
最後の八枚目には、一座を率いる座頭ざがしら(= 一座の長を務める役者)の名が入ったとされます。
八つの位置にはそれぞれ受け持つ役柄がありましたが、番号で呼ぶ言い方のうち芝居小屋の外で通じるようになったのは、二枚目と三枚目だけです。
一枚目や五枚目と言っても、今は何を指すのか通じません。

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