意味
「冬温夏凊(とうおんかせい)」とは、子が父母に仕え、冬は暖かく夏は涼しく過ごせるように気を配るという意味です。
子が父母に礼をもって仕えることをいい、親孝行を表す言葉です。
- 温(おん):あたためる。暖かくする。
- 凊(せい):すずしい。すずしくする。
「凊」の字は、「清」と書かれることもあります。
語源・由来
この言葉は、『礼記』(= 儒教の礼の決まりを記した書物)の曲礼上篇に出てくる、子としての心得が元になっています。
次の一節が由来です。
凡爲人子之禮,冬温而夏凊,昏定而晨省
(子となる者の礼として、冬は〔父母を〕暖かくし、夏は涼しくし、夕方には〔父母の〕寝床を整え、朝には様子をうかがう。)
この「冬温而夏凊」から「而」を除いたのが、「冬温夏凊」の形です。
「温凊(おんせい)」の二字で、同じ意味を表すこともあります。
続く「昏定而晨省」からは、「昏定晨省(こんていしんせい)」という言葉も生まれました。
夕方に父母の布団を敷き、朝は安否を心配するという意味で、これも子が父母に仕える親孝行をいいます。
使い方・例文
- 実家の母のため、季節ごとに寝具を替えて送る。私なりの冬温夏凊だ。
- 離れて暮らす父に、冬は毛布を、夏は扇風機を送る。冬温夏凊のつもりだ。
- 儒教の教えでは、冬温夏凊は子が守るべき礼の一つとされる。


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